この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美
最後に教室を出た私は、先に歩く三人を追うように廊下を早足で進んだ。
私よりタッパがある三人に追いつくのは結構容易ではなくて、三人の数歩後の距離を歩きながら会話を拾っていく。
今回のレッスンでテンションが一番高いのは、やはりジュリだった。
「あぁ~担当誰かな~? 久々に本格的な気持ちの良いレッスン出来るかと思うと、燃えて来るわね!」
うわぁ。女豹ジュリ様、ブレない肉食です。
それに対して、理性のカレンは、
「安心出来るレッスンだろうけど、ただ単に一息入れるだけじゃないでしょ。今回のことを次に繋げていってことじゃないの」
うおうっ! 確かに。
いくら今回が『ご褒美』だとしても、生徒の時と違うものね。
カレンは、志しが高いな。
そして体育会系なサナは、
「確かに気を楽にと言われても、簡単にはいかないけどさ……」
ん? けど?
「……ちょっと、楽しみでもある」
何と! サナはそう来たのか!
でも基本、サナは前向きな発言が多いもんね。
サナの考え方、私も好きだな!
「でっしょ~! 折角だもの楽しまないとね!」
三人の後ろでうんうんと頷いていると、ジュリも今の意見が嬉しかったらしく、同士と言わんばかりにサナの背中を叩く。
「痛っ!」
「じゃぁ後で、誰が担当だったか、どんなレッスンだったか報告会ね~!」
「え……」
ジュリは勝手に報告会を決定して、ハイヒールで見事なスキップをキメつつ先に一足先に行ってしまい、
「もう、いつも勝手ね」
「だね」
カレンとサナは呆れながらも満更でもなさそうに、啞然として立ち尽くす私を残してレッスン室へ向かって行った。
そんな――――セイジとのレッスンだったら、微妙なんですけど!!
複雑な気持ちを抱えたまま、レッスン室のドアを恐る恐る開ける――――。
「失礼します……」
中を覗くと、まだ誰も居なかった。
「来るのを待つのね……」
この状況が、生徒でラブカルに通っていた時のような記憶を蘇させる。
もし、最初の担当がセイジじゃなかったら――――私は今ここに、居たのかな?
懐かしさと、希望と、不安が入り混じった、何とも言い難い感覚が胸にぐにゃりと渦巻きだす。
私よりタッパがある三人に追いつくのは結構容易ではなくて、三人の数歩後の距離を歩きながら会話を拾っていく。
今回のレッスンでテンションが一番高いのは、やはりジュリだった。
「あぁ~担当誰かな~? 久々に本格的な気持ちの良いレッスン出来るかと思うと、燃えて来るわね!」
うわぁ。女豹ジュリ様、ブレない肉食です。
それに対して、理性のカレンは、
「安心出来るレッスンだろうけど、ただ単に一息入れるだけじゃないでしょ。今回のことを次に繋げていってことじゃないの」
うおうっ! 確かに。
いくら今回が『ご褒美』だとしても、生徒の時と違うものね。
カレンは、志しが高いな。
そして体育会系なサナは、
「確かに気を楽にと言われても、簡単にはいかないけどさ……」
ん? けど?
「……ちょっと、楽しみでもある」
何と! サナはそう来たのか!
でも基本、サナは前向きな発言が多いもんね。
サナの考え方、私も好きだな!
「でっしょ~! 折角だもの楽しまないとね!」
三人の後ろでうんうんと頷いていると、ジュリも今の意見が嬉しかったらしく、同士と言わんばかりにサナの背中を叩く。
「痛っ!」
「じゃぁ後で、誰が担当だったか、どんなレッスンだったか報告会ね~!」
「え……」
ジュリは勝手に報告会を決定して、ハイヒールで見事なスキップをキメつつ先に一足先に行ってしまい、
「もう、いつも勝手ね」
「だね」
カレンとサナは呆れながらも満更でもなさそうに、啞然として立ち尽くす私を残してレッスン室へ向かって行った。
そんな――――セイジとのレッスンだったら、微妙なんですけど!!
複雑な気持ちを抱えたまま、レッスン室のドアを恐る恐る開ける――――。
「失礼します……」
中を覗くと、まだ誰も居なかった。
「来るのを待つのね……」
この状況が、生徒でラブカルに通っていた時のような記憶を蘇させる。
もし、最初の担当がセイジじゃなかったら――――私は今ここに、居たのかな?
懐かしさと、希望と、不安が入り混じった、何とも言い難い感覚が胸にぐにゃりと渦巻きだす。