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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美

コツ――――足音が止んで次に来るのは、
――――コンコンと丁寧にドアを叩く音。
「は、はい! あっ……」
咄嗟に返事をしてしまったけど、こういう場合は自分からドアを開けた方がいいのだろうか?
生徒として通っていた時は当たり前だったことなのに、講師になってから勝手が違うシチュエーションにちょっと戸惑う。
でも、何より誰か気になるし――――。
脈拍が早くなるのを感じながら、ドアに駆け寄ろうとした時だった。
ガチャ――――私がノブを握る前にドアが開き、その隙間から現れたのは、
「こんにちは、琴海さん。久しぶりだね……」
やたら色っぽいバリトンボイスを響かせる、落ち着いた風格のある講師が現れた。
「あ、はい! ご無沙汰しています! マサキさん!」
そう、今日の担当はセクシーボイス、ダンディズム、巧みな揉み職人こと『マサキ』だった。
セイジ、ホズミ――――マサキ。
今回の『ご褒美レッスン』の候補に自分で入れておいて、実際現れた希望講師の存在に、思いの外ドギマギしてしまう。
内心セイジへの期待や、姉さんかもしれない可能性の方を、大きく考えすぎていたんだと思う。
私のそんな胸の内を察したのか、マサキは癖のない顔に穏やかな笑顔を浮かべた。
「ははは、確かにご無沙汰だね。知らぬ中じゃないからそんなに緊張しないで」
「はい! マサキさんのこと信頼していますし、凄く心強いですっ!」
実際本当だ。
だから今回の候補に『マサキ』を入れたのだから。
スタンダードコース、マスターコースと、マサキの心使いに凄く支えられた。
「そうかい? そこまで褒めて貰えて恐縮だな……期待に応えられるよう努力しないとね」
私の力説にマサキは照れ臭そうに微笑む表情も、ダンディだ。
そして以前と変わらずふんわりと優しく包み込んでくれる温かさに、自然とうっとりとさせられるバリトンボイスは健在である。
何より超エリート講師なのに――否!
エリート講師だこそ、私の微かに揺れる不安な気持ちを汲み取って、さり気なく寄り添ってくださるご配慮が絶妙です!
流石、大人の男、ダンディズム『マサキ』!!
――――コンコンと丁寧にドアを叩く音。
「は、はい! あっ……」
咄嗟に返事をしてしまったけど、こういう場合は自分からドアを開けた方がいいのだろうか?
生徒として通っていた時は当たり前だったことなのに、講師になってから勝手が違うシチュエーションにちょっと戸惑う。
でも、何より誰か気になるし――――。
脈拍が早くなるのを感じながら、ドアに駆け寄ろうとした時だった。
ガチャ――――私がノブを握る前にドアが開き、その隙間から現れたのは、
「こんにちは、琴海さん。久しぶりだね……」
やたら色っぽいバリトンボイスを響かせる、落ち着いた風格のある講師が現れた。
「あ、はい! ご無沙汰しています! マサキさん!」
そう、今日の担当はセクシーボイス、ダンディズム、巧みな揉み職人こと『マサキ』だった。
セイジ、ホズミ――――マサキ。
今回の『ご褒美レッスン』の候補に自分で入れておいて、実際現れた希望講師の存在に、思いの外ドギマギしてしまう。
内心セイジへの期待や、姉さんかもしれない可能性の方を、大きく考えすぎていたんだと思う。
私のそんな胸の内を察したのか、マサキは癖のない顔に穏やかな笑顔を浮かべた。
「ははは、確かにご無沙汰だね。知らぬ中じゃないからそんなに緊張しないで」
「はい! マサキさんのこと信頼していますし、凄く心強いですっ!」
実際本当だ。
だから今回の候補に『マサキ』を入れたのだから。
スタンダードコース、マスターコースと、マサキの心使いに凄く支えられた。
「そうかい? そこまで褒めて貰えて恐縮だな……期待に応えられるよう努力しないとね」
私の力説にマサキは照れ臭そうに微笑む表情も、ダンディだ。
そして以前と変わらずふんわりと優しく包み込んでくれる温かさに、自然とうっとりとさせられるバリトンボイスは健在である。
何より超エリート講師なのに――否!
エリート講師だこそ、私の微かに揺れる不安な気持ちを汲み取って、さり気なく寄り添ってくださるご配慮が絶妙です!
流石、大人の男、ダンディズム『マサキ』!!

