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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美

マサキのブレない配慮は、流石である。
受付担当に選ばれるのは、当然だ。
その上、こんな優しい心遣いを艶っぽいバリトンボイスで言われたら、二割増し――否! 五割増し感動してしまうではないか。
未だにマサキがラブカル講師になった理由は知らないが、なるべき人がなったという、天の采配としか思えない。
私が講師として成長出来たら、いつかマサキのことも色々話して貰える日がくるだろうか――――。
今はそんなことを思うだけで烏滸がましいだろうから、胸の内にそっと秘めておこうっと。
「そんな風に思ってくださる男性講師がいると、女性講師としては凄くありがたいです」
女性講師が増えてきているとしても、まだまだ比率が違い過ぎるし、上層部に意見を通せる女性講師がどれくらい存在しているかも謎である。
ヨウコさん辺りは、カリスマ講師レベルだろうけど――――ヤナセとタメ口だし。
つい余計な情報を頭に過らせている私に、マサキは変わらず穏やかに話を続けていく。
「とんでもないよ。女性講師の存在はこのスクールの要だからね。それに同じように思っている講師たちは結構いるよ……。何か備品が欲しかったら、ハナブサとかに申し出るのも良いかもね」
「ハナブサさん……ですか?」
備品管理が、まさかのハナブサが担当!?
あ、でもハナブサ自身もレッスンに色んな扇子を作っているくらいだし、そういう意味でも敢えて備品担当しているとか?
備品に囲まれているハナブサをつい想像してしまうと――――似合い過ぎる!
絶対、扇子管理スペースとか作っていそうだし!
天下のラブカル四天王を、脳内とはいえ勝手に弄って吹き出しそうになってしまった。
「あぁでも、そういう実務的なこととか得意そうですよね」
何となく勝手なイメージで失礼かと思ったが、マサキ相手だと素直に話しやすくて正直に言ってしまう。
だがマサキは、珍しく苦笑いを浮かべた。
受付担当に選ばれるのは、当然だ。
その上、こんな優しい心遣いを艶っぽいバリトンボイスで言われたら、二割増し――否! 五割増し感動してしまうではないか。
未だにマサキがラブカル講師になった理由は知らないが、なるべき人がなったという、天の采配としか思えない。
私が講師として成長出来たら、いつかマサキのことも色々話して貰える日がくるだろうか――――。
今はそんなことを思うだけで烏滸がましいだろうから、胸の内にそっと秘めておこうっと。
「そんな風に思ってくださる男性講師がいると、女性講師としては凄くありがたいです」
女性講師が増えてきているとしても、まだまだ比率が違い過ぎるし、上層部に意見を通せる女性講師がどれくらい存在しているかも謎である。
ヨウコさん辺りは、カリスマ講師レベルだろうけど――――ヤナセとタメ口だし。
つい余計な情報を頭に過らせている私に、マサキは変わらず穏やかに話を続けていく。
「とんでもないよ。女性講師の存在はこのスクールの要だからね。それに同じように思っている講師たちは結構いるよ……。何か備品が欲しかったら、ハナブサとかに申し出るのも良いかもね」
「ハナブサさん……ですか?」
備品管理が、まさかのハナブサが担当!?
あ、でもハナブサ自身もレッスンに色んな扇子を作っているくらいだし、そういう意味でも敢えて備品担当しているとか?
備品に囲まれているハナブサをつい想像してしまうと――――似合い過ぎる!
絶対、扇子管理スペースとか作っていそうだし!
天下のラブカル四天王を、脳内とはいえ勝手に弄って吹き出しそうになってしまった。
「あぁでも、そういう実務的なこととか得意そうですよね」
何となく勝手なイメージで失礼かと思ったが、マサキ相手だと素直に話しやすくて正直に言ってしまう。
だがマサキは、珍しく苦笑いを浮かべた。

