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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美
どう報告されているか分からないけど、変な誤解は解いておきたい。

きちんと話せば、マサキなら解ってくれるだろうし。

「いや。あれは、その……」

「あぁ、ごめんね。新人相手に色々あるけど、凄く頑張っているみたいだから……それは琴海さんのテクニックが向上している証拠でもあると思うよ」

艶っぽいけどとても温かい――――そんな声で優しく包み込むように、マサキは微笑んで言った。

マサキの笑顔は他の講師たちとまた少し違う。

とにかく慈愛に満ちている。

そして語り掛けてくれる言葉も、いつもとっても柔らかい真綿のようだ。

ほわほわに包まれて、ホッとする。

「マサキさん……ありがとうございます」

報告書はレッスン内容を事細かく書かれている筈だから、ここ最近の実践レッスンが散々なことをマサキなら説明されなくても把握していると思う。

マサキ自身も凄く忙しいだろうに、ほんのたまたま的な私とのレッスンに合わせて報告書を読み込んでくれたのかと思うと、胸だけじゃなく目頭まで熱くなってくる。

こういう細やかさや相手としっかり向き合っていこうとする姿勢とか『受付担当』として必要とされる資質を伴っているからこそ、マサキが選ばれたのが凄く納得する。

だけどマサキ自身は、どう思っているのだろう――――。

ラブカルに通い続けることは、そんな容易ではない。

生徒を励まして夜伽のレクチャーを受けさせるように導く窓口になるのが『受付担当』の役目でもあるだろうに。

久々に安心出来るレッスンを受けることは肉体的にも精神的にも必要だからと判断されたから、この時間が設けられたとは思うけど、色んなことをマサキと話したい気持ちの方が強まってきた。

ついさっき、マサキから色々聞ける日がくればと思っていた矢先だったのに――――矛盾している自分にモヤモヤしてしまう。

「うぅ……」

「琴海さん、大丈夫?」

また勝手に要らないこと考えて唸っている私をマサキが心配そうに覗き込む。

いけない!! 
甘ったれている場合じゃない!
先ず今日は、マサキからしっかりレッスンを受けて、初心に返るんだ!

「マサキさん! 着替えてきます!」

「え!? あぁ……俺も準備するね」

「はい! 宜しくお願いします! では!!」

急変した態度に少し驚いているマサキに背を向け、私はダッシュで更衣室に駆け込んだ。

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