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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美

バッタン!!
勢い良く閉めたドアの音が、背中越しに響く――――。
その音の波動に背中を押されているような感覚は、後に引けないと現実を突き付けられているようにも感じた。
「はぁ、はぁ……」
そうよ、今の一番の目標は生徒の役に立てる『ラブカル女性講師』なのだ。
色んな感情に振り回されて、気持ちが揺らぎ過ぎている。
大体セイジをどんなに好きでいても女性講師として頑張れなければ、明るい未来は待っていてはくれないのに――――。
パァン!!
自分の中の甘えを吹き飛ばすように、両手で頬を思いっきり叩く。
「いっ……」
思いの外痛くて声が出そうになったが歯を食いしばって飲み込み、ジリっと痛みが残る頬を摩りながらロッカーに進む。
「さぁ、レッスンを始めるわよ」
自身に喝を入れ、勢い良く脱いだスーツのジャケットをロッカーに放り込んだ。
「マサキさん、お待たせ致しました!」
「琴海さん、随分と早いね。全然待ってなんかいないよ」
気合入れてからものの数分で着替えて更衣室から飛び出したつもりなのに、マサキもとっくに着替え終わっていて、笑顔で優しく迎えてくれた。
その上、久々のマサキのローブ姿は相変わらず大人の色気が半端なくて、私の小さな気合など一瞬にして吹き飛ばされそうになる。
他の講師も色気が駄々洩れの人は沢山いるけど、マサキはその中のトップテンに入ること間違いない!
前にも思ったけど、ブランデーグラスとか持たせたら、物凄く似合うと思う。
この無機質なレッスン室が、急に高級ホテルのスイートルームになったみたい。
これがカリスマ講師のオーラが成せる業なのね――――。
まだレッスンも始まっていないのに、マサキのローブ姿をたった数秒見ただけで、色んな妄想が広がっていく。
「琴海さん? 久々に着たから、やはり変かな?」
ローブ姿に見惚れて妄想に耽っていた私に、マサキはちょっと照れ臭そうにローブを指先で摘まんで聞いてくる。
そんなマサキがまた新鮮で、ついつい目と口を窄めて感動に浸ってしまった。
勢い良く閉めたドアの音が、背中越しに響く――――。
その音の波動に背中を押されているような感覚は、後に引けないと現実を突き付けられているようにも感じた。
「はぁ、はぁ……」
そうよ、今の一番の目標は生徒の役に立てる『ラブカル女性講師』なのだ。
色んな感情に振り回されて、気持ちが揺らぎ過ぎている。
大体セイジをどんなに好きでいても女性講師として頑張れなければ、明るい未来は待っていてはくれないのに――――。
パァン!!
自分の中の甘えを吹き飛ばすように、両手で頬を思いっきり叩く。
「いっ……」
思いの外痛くて声が出そうになったが歯を食いしばって飲み込み、ジリっと痛みが残る頬を摩りながらロッカーに進む。
「さぁ、レッスンを始めるわよ」
自身に喝を入れ、勢い良く脱いだスーツのジャケットをロッカーに放り込んだ。
「マサキさん、お待たせ致しました!」
「琴海さん、随分と早いね。全然待ってなんかいないよ」
気合入れてからものの数分で着替えて更衣室から飛び出したつもりなのに、マサキもとっくに着替え終わっていて、笑顔で優しく迎えてくれた。
その上、久々のマサキのローブ姿は相変わらず大人の色気が半端なくて、私の小さな気合など一瞬にして吹き飛ばされそうになる。
他の講師も色気が駄々洩れの人は沢山いるけど、マサキはその中のトップテンに入ること間違いない!
前にも思ったけど、ブランデーグラスとか持たせたら、物凄く似合うと思う。
この無機質なレッスン室が、急に高級ホテルのスイートルームになったみたい。
これがカリスマ講師のオーラが成せる業なのね――――。
まだレッスンも始まっていないのに、マサキのローブ姿をたった数秒見ただけで、色んな妄想が広がっていく。
「琴海さん? 久々に着たから、やはり変かな?」
ローブ姿に見惚れて妄想に耽っていた私に、マサキはちょっと照れ臭そうにローブを指先で摘まんで聞いてくる。
そんなマサキがまた新鮮で、ついつい目と口を窄めて感動に浸ってしまった。

