パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 玉響の恋

遂に麻耶の舌は、凛の木苺を捉えた。


_____あっ！


凛は知らぬ間に身体を捩らせる。


チロチロと舌先で転がしていたかと思えば、パクリと咥えられた。


凛は身体の全神経がそこに集中している気がした。


麻耶は飴玉の様にコロコロと舐め、時折チュッと強く吸った。


_____擽ったいから、やめて。


_____なんだか気持ちいい。


両極端な二つの心。まるで天使と悪魔の様に、交互に凛の心を彷徨う。


ふ、と離れた麻耶の舌。


「今日はこれくらいにしとこ」


_____もう終わり？


そんな風に思ってしまう自分のことを凛は淫だと思った。


麻耶はきっと、凛を気遣い早めに切り上げた。けれども、凛は。


「……わかった」


_____麻耶には、いやらしい女だって思われたくない_____


凛は処女らしく振舞おうとした。いや、実際処女なのだけれど。思った以上に麻耶の唇も、舌も、指先も気持ちよくて、求めてしまいそうだったから_____


麻耶は凛にキャミソールを着せて、抱きしめた。


その温度は温かく、緊張やら興奮やらで冷えかけていた凛の身体は温まってゆく。


「……どうだった？」


麻耶の問いかけには、ひとつの感想しか述べられない。


「気持ち良かった」


凛を見つめる麻耶の眼が優しくて、凛は嘘偽りない気持ちを伝えた。恥ずかしかったけれど、伝えた。


「……そっか」


麻耶は嬉しそうに笑い、それを見た凛は、正直な気持ちを伝えて良かったと思った。そして、これからも麻耶には正直でいようと思えた。