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初花凛々
第13章 玉響の恋
凛は麻耶の背中に、知らないうちに腕を回していた。


この期待と不安が入り混じる今までにない異常事態に、凛は激しく動揺する。


麻耶は事を進めるにあたり、脱がすよとか、触るよとか、言葉には一切しない。


無言で進めるその代わりに、次は覚悟してねというときは、凛の額にチュッと口づけをする。その事に凛も早々と気付く。


_____次はいよいよ、産まれたままの姿にするよ


麻耶はきっと、その気持ちを込め、もう幾度目になるか数えてはいないが、凛の額に唇を寄せた。


麻耶の指が、凛のショーツの腰部分に触れる。


あ、と思ったその次の瞬間


凛のショーツはするすると膝まで下げられた。


一瞬だけ、凛はその方向に視線を投げた。


月明かりにぼんやりと浮かぶ白い肌。そして、黒く茂ったその部分。


ロクに毛の処理なんかした事のない凛。手入れの必要がないほど、凛のそこは自然に整っていた。


凛の視線の先に気付いてか、麻耶はあえてそこを見ずにもう一度凛の額へ口づけを送る。


産まれたままの姿になった、凛。


麻耶はその姿をマジマジとは見ずに、そっと凛の秘部に指を運んだ。


先ほどはショーツの上からだった、その刺激。今はダイレクトに、麻耶の指は凛の割れ目を上下へスーッと撫でる。


その度に凛は、味わったことのないぞわぞわとした_____ぞわぞわと言っても、なにかとてつもなく気持ちの良い何かが、身体の中心を走っていることに気が付いた。


麻耶の手は、割れ目に触れたかと思えば、離れて腿の付け根を撫でる。


_____もっと、もっと触ってほしい


凛は自分でも驚くほどに快感を求めてしまっていた。ただ、それを上手く口には出来ず、溜息で返すことしか出来なかった。


けれど麻耶は、背中に回された凛の腕からそれを読み取っていた。


怖いのか、痛いのか、気持ちいいのか_____


麻耶は神経を研ぎ澄ませ、凛の心の奥底まで_____


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