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初花凛々
第14章 水魚の交わり
「胡桃沢さん、楽しそうっすね」
「ひっ」
優が立ち去った後、入れ替わりのように麻耶が凛に話しかけてきた。
「俺との対応と随分差があるんじゃございませんかぁ?」
「ちょ、ちょっと麻耶!」
麻耶は凛の隣にあったパイプイスにどかっと座り、凛の肩に頭を乗せた。麻耶が頬を膨らませるのも仕方がない。
あの日から_____、麻耶と練習をしたあの日から、凛の麻耶に対する態度はおかしい。
凛は会社で麻耶の顔を見ると、どうしてもあの時のことが頭を過ぎり恥ずかしくなってしまう。普段通りの麻耶に対して、凛は無視してみたり、顔を逸らしたり。
「くるちゃあーん」
「や、やめて……」
「くるちゃん嫌なの?じゃあ……」
_____凛
麻耶は凛の弱点をあの日に知った。それを存分に活用し、耳元で凛の名を囁く。
その囁きに勝てない凛は、麻耶の思うがまま。反抗するのをやめ、おとなしくなった。
「……変な態度とんなよ。ばれてもいいわけ?」
「ダメ……です」
「じゃあ普段通りにしろ」
「わかった……」
すぐ隣に新山がいるから、麻耶はほぼ吐息のような声を出す。凛はその声にまた、身体の中を走る切ない痛みを覚えた。
「な、仲良しですねお二人さん」
そんな凛と麻耶の様子を目の当たりにした新山は、頬を赤らめた。
「ひっ」
優が立ち去った後、入れ替わりのように麻耶が凛に話しかけてきた。
「俺との対応と随分差があるんじゃございませんかぁ?」
「ちょ、ちょっと麻耶!」
麻耶は凛の隣にあったパイプイスにどかっと座り、凛の肩に頭を乗せた。麻耶が頬を膨らませるのも仕方がない。
あの日から_____、麻耶と練習をしたあの日から、凛の麻耶に対する態度はおかしい。
凛は会社で麻耶の顔を見ると、どうしてもあの時のことが頭を過ぎり恥ずかしくなってしまう。普段通りの麻耶に対して、凛は無視してみたり、顔を逸らしたり。
「くるちゃあーん」
「や、やめて……」
「くるちゃん嫌なの?じゃあ……」
_____凛
麻耶は凛の弱点をあの日に知った。それを存分に活用し、耳元で凛の名を囁く。
その囁きに勝てない凛は、麻耶の思うがまま。反抗するのをやめ、おとなしくなった。
「……変な態度とんなよ。ばれてもいいわけ?」
「ダメ……です」
「じゃあ普段通りにしろ」
「わかった……」
すぐ隣に新山がいるから、麻耶はほぼ吐息のような声を出す。凛はその声にまた、身体の中を走る切ない痛みを覚えた。
「な、仲良しですねお二人さん」
そんな凛と麻耶の様子を目の当たりにした新山は、頬を赤らめた。