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初花凛々
第16章 夏深し
凛は今朝から立て続けに羞恥に襲われて、今にも泣き出しそうだった。
自分で言っておきながら、なんて破廉恥な、と自分を責めた。
「……誰かに入れ知恵でもされた?」
「ううん……。パソコンで調べた……」
「一人で?」
「うん」
「夜な夜な?」
「うん」
「……そっか」
馬鹿だな、そう呟き、麻耶は凛の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「そんなのしなくてもいいよ」
「どうして?」
「しいていうなら、凛の幸せになる姿が恩返しかな」
麻耶はそう言ってくれたが、それじゃあ凛の気持ちはおさまらない。
恩返しという気持ちはもちろんあるが、そのもっともっと奥の方には、好奇心が渦巻いていた。
もっと麻耶の身体を見てみたい____
凛自身さえもまだ気付いていない、凛の女としての本音。
それが、奥手な凛を突き動かす。
「……させてよ」
「だから、凛はそんなことしなくてもいいって」
「だっていつかはする時が来るかもしれないし。その時にあたふたしてたら恥ずかしいよ」
凛は最もらしい理由を並べて行く。
我ながら、よくもこんなに口が回るなと思った。
自分で言っておきながら、なんて破廉恥な、と自分を責めた。
「……誰かに入れ知恵でもされた?」
「ううん……。パソコンで調べた……」
「一人で?」
「うん」
「夜な夜な?」
「うん」
「……そっか」
馬鹿だな、そう呟き、麻耶は凛の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「そんなのしなくてもいいよ」
「どうして?」
「しいていうなら、凛の幸せになる姿が恩返しかな」
麻耶はそう言ってくれたが、それじゃあ凛の気持ちはおさまらない。
恩返しという気持ちはもちろんあるが、そのもっともっと奥の方には、好奇心が渦巻いていた。
もっと麻耶の身体を見てみたい____
凛自身さえもまだ気付いていない、凛の女としての本音。
それが、奥手な凛を突き動かす。
「……させてよ」
「だから、凛はそんなことしなくてもいいって」
「だっていつかはする時が来るかもしれないし。その時にあたふたしてたら恥ずかしいよ」
凛は最もらしい理由を並べて行く。
我ながら、よくもこんなに口が回るなと思った。