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初花凛々
第17章 月代
薄暗い部屋はシンとして、凛と麻耶の気配だけが静かに流れていた。


凛は時間が経つにつれ、先ほどよりも先端部より滲み出る液体が増えたように思った。


「麻耶……、気持ちいい?」

「うん」

「本当?」


不安そうに聞いてくる凛の頭を、気持ちいいの意を込めそっと撫でる。


「舐めてもいい…?」

「お願いします」


緊張の一瞬を挟み、凛は恐る恐る、麻耶のものをちろりと舐めた。


麻耶はこの行為を女性にしてもらうのは初めてではないが、こんな風に、いちいちお伺いを立てられながらするのは初めてだった。


それも、絶対に交わらないと決めている相手に____


「……っ」


凛はソファに腰掛ける麻耶の脚の間に跪いている。


男の征服感をも満たすその光景に、麻耶はたまらない快感を得てゆく。まだ舌技もなにもない凛だが、そんな凛故に、拙い動きが気持ちいい。

凛は麻耶のものを咥えた瞬間、無意識に上下に顎を動かした。それは女の本能なのかもしれない。まるでアイスキャンディを舐めるような動きで舐めた。


「きゃっ」


麻耶は我慢出来なくなり、凛の肩を掴み引き剥がした。


「もう出そうだったから、やめよ」


まさか凛の口内に出すわけにもいかない。


予想外に射精感を容赦なく刺激してくる凛を、麻耶は止めた。


「やだ、やめない」

「もう大体流れわかっただろ」

「もっと、したい」

「やめとこ」


麻耶は男のプライドもあった。経験のない女の子に、増してや自分が教えてあげる立場なのに、こんなにも簡単に射精させられるわけにはいかない、と。
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