この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初花凛々
第20章 山、粧う
____男の人と映画なんて初めて。


相手は中性的な優とはいえ、立派な男性。凛は少しばかりの緊張を覚えた。


「ごめん、ちょうど本社から電話が入って遅くなった」

「映画何時から?」

「19時____って、あと30分ないね。急ごう」

「うん」


会社を出て、優はふいに凛の手を取った。


いきなりだったので、凛は驚いたが、相手は優。


____ここで動揺したら、なんとなく気まずい気がする。


凛はそう思い、平静を装った。


「あのバスに乗らなきゃ。いい?走るよ」

「えっ、あっ、うん!わかった!」


優と凛は走った。手を繋ぎながら____


秋風は凛の頬を撫でた。


夏の匂いは消え、冬の気配を含むその風は、凛の足元に転がる木の葉をカサカサと揺らした。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ