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初花凛々
第20章 山、粧う
「面白かったね、映画」

「うん、感動しちゃった」


試写会に無事間に合い、二時間超えの邦画を楽しみ、映画館の外へ出たのは既に21時を過ぎた頃。


凛と優は映画の感想を言い合いながら、秋色の街を歩いた。


「おなかすいたね、なんか食べて帰ろうか」

「うん、そうしよっか」


そこで優が凛を連れて行ったのは、巷で話題のスイーツにも力を入れている、カフェご飯を提供しているレストラン。


「わぁ、可愛い」

「胡桃沢さん、好きそうだなーって」


優は映画のあとのレストランまで調べていてくれたのだ。凛は本当は、こんな風に小洒落た店よりもこなれた感じの居酒屋や定食屋を好む。
けれど優の心遣いが本当に嬉しくて、その気持ちはありがたく受け取ることにした。


「ガパオライスってなんだろ?」


お洒落な名前のメニューが並び、正体不明だと凛は思ったが、優は事細かく説明してくれた。


私よりも女子力高いねと、凛は笑った。


凛が頼んだのは、きのこたっぷりのスープパスタと木苺ソーダ。


ふわりと香るオリーブオイルが、凛のおなかをぐうっと鳴らした。


「胡桃沢さんって、本当美味しそうに食べるよね」

「優くんもね」


____麻耶なら、足りないって文句言いそう。そもそも、こんな可愛らしい店には来なそう。


そんな想像をして、凛はクスッと笑った。
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