この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初花凛々
第3章 朧月の夜
再び訪れたのは、沈黙。


さっきまでバカ笑いをしたり、積極的に行動してきた須田とは、まるで別人の彼がそこにいた。


_____もしかして、私に引いてんのかな…?


_____ていうか、経験ないってことまで西嶋さんにバレたらどうしよう!?


様々な不安に駆られ、遂には凛まで、黙りこくってしまった。






「んじゃーご馳走さまでした」


長い沈黙がどれくらい続いた頃か、須田がそう言って玄関へと向かった。


「あ……待って!」


凛は須田を引き止めた。


もう一度念を押さなければ。全てを秘密にしてくれるという、確かな言葉を聞かなければと、凛は躍起となっていた。


「……なに?」

「えっと……」


何から言えばいいんだろう?須田を部屋に入れたという事も秘密にしてほしい。それに、キスの経験がない事も言わないでほしい。


「あのっ!……あのね!」


言いかけて、凛はふいに動きが止まった。


いつもは意地悪な彼が_____


すごく優しい瞳で、凛の次の言葉を待っていてくれたから。


その瞳を見ていたら、凛は心の紐が緩んでしまった。


「……男の人って……、経験のない女は嫌かな?」


あれもこれも口止めするはずが、凛は思わず、長年の不安を口にしてしまった。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ