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初花凛々
第21章 秋桜の夜
麻耶は多数の経験があるだけに女性のあしらいは上手い。訳のわからないことを口走る女性に応戦したりはしない。
いつもなら____、そう、いつもならここで、甘い言葉を囁いたりして、抱きしめる。それだけで荒ぶっていた女性は落ち着きを取り戻す。
けれど麻耶は今日、それをしなかった。
「言え。なにがあったか」
訳のわからないことを言う凛に、とことん攻め入ることにした。
「えっ、言えないってば!」
「隠し通せると思うな」
「や、やだ、やだやだやだ!」
麻耶は凛にじりじりと距離を詰め、手を伸ばした。
「ひゃっははは〜!」
「言うまでやめねーよ」
麻耶は凛の弱点でもある脇腹をこしょこしょと擽った。ついでに足の裏も。
「いっ、言う!言うからやめてぇ!」
また凛は笑い死にそうになり、麻耶に懇願した。
「よし」
凛は擽りの刑に処され、口を割らざるを得なくなった。
「……でも、やっぱり言ったらダメな気が……」
「おら、言え」
「うひゃあ!」
麻耶は凛の足首を掴み、くるぶしに口づけをした。
その仕草が妙に色っぽく、魅力的で、凛はずくんとした痛みをまた抱えた。
いつもなら____、そう、いつもならここで、甘い言葉を囁いたりして、抱きしめる。それだけで荒ぶっていた女性は落ち着きを取り戻す。
けれど麻耶は今日、それをしなかった。
「言え。なにがあったか」
訳のわからないことを言う凛に、とことん攻め入ることにした。
「えっ、言えないってば!」
「隠し通せると思うな」
「や、やだ、やだやだやだ!」
麻耶は凛にじりじりと距離を詰め、手を伸ばした。
「ひゃっははは〜!」
「言うまでやめねーよ」
麻耶は凛の弱点でもある脇腹をこしょこしょと擽った。ついでに足の裏も。
「いっ、言う!言うからやめてぇ!」
また凛は笑い死にそうになり、麻耶に懇願した。
「よし」
凛は擽りの刑に処され、口を割らざるを得なくなった。
「……でも、やっぱり言ったらダメな気が……」
「おら、言え」
「うひゃあ!」
麻耶は凛の足首を掴み、くるぶしに口づけをした。
その仕草が妙に色っぽく、魅力的で、凛はずくんとした痛みをまた抱えた。