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初花凛々
第22章 秋葉舞いて
今日はゆっくり湯に浸かる時間なんてないから、二人は麻耶の部屋で簡単にシャワーを済ませた。
今日も口付けはしてくれないだろうな、と、凛は風呂上がりの麻耶の潤んだ唇を見つめ思った。
「麻耶、チューして」
また、捻りもなくダイレクトにおねだりをする凛。けれども麻耶の答えは、やはりノーだった。
「もう。してって言ってるのに」
「なんでそんなにキスしたいの?指だと不満?」
「不満とかではないんだけど……」
麻耶は常々、キスは大切だから、好きな人としなさいと凛に言う。
凛は、どうせなら初めては麻耶がいい、と言うのだけれど、麻耶は応じてくれなかった。
「私以外とはしてるんでしょー?」
その質問に麻耶は答えず、笑みを浮かべた。けれどその曖昧な表情は、してるよと言ってるのと同じだよと凛は思った。
麻耶の桃色の唇。凛の唇にキスはしてくれなくとも、いつも胸や蜜部にはキスしてくれる、その唇。
それはあまりにも気持ちよくて、その唇と舌を味わえたのならば、どんなに気持ちいいのかと凛は欲望を昂らせた。
麻耶は着ていたシャツを脱ぎ、ベッドに凛を組み敷いた。
凛は下から麻耶を見上げ、事に及ぶ前の男はどうしてこうも色っぽいのかと思い、全身が震えるほどだった。
今日も口付けはしてくれないだろうな、と、凛は風呂上がりの麻耶の潤んだ唇を見つめ思った。
「麻耶、チューして」
また、捻りもなくダイレクトにおねだりをする凛。けれども麻耶の答えは、やはりノーだった。
「もう。してって言ってるのに」
「なんでそんなにキスしたいの?指だと不満?」
「不満とかではないんだけど……」
麻耶は常々、キスは大切だから、好きな人としなさいと凛に言う。
凛は、どうせなら初めては麻耶がいい、と言うのだけれど、麻耶は応じてくれなかった。
「私以外とはしてるんでしょー?」
その質問に麻耶は答えず、笑みを浮かべた。けれどその曖昧な表情は、してるよと言ってるのと同じだよと凛は思った。
麻耶の桃色の唇。凛の唇にキスはしてくれなくとも、いつも胸や蜜部にはキスしてくれる、その唇。
それはあまりにも気持ちよくて、その唇と舌を味わえたのならば、どんなに気持ちいいのかと凛は欲望を昂らせた。
麻耶は着ていたシャツを脱ぎ、ベッドに凛を組み敷いた。
凛は下から麻耶を見上げ、事に及ぶ前の男はどうしてこうも色っぽいのかと思い、全身が震えるほどだった。