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初花凛々
第22章 秋葉舞いて
麻耶は凛の額に口付けをして、これから始まる行為のスタートを告げる。


久しぶりに弄ってもらえる期待に、再び凛は身震いした。


麻耶の少し冷たい指がそっと凛の肌の上を滑る____


すると、じゅわりと、股から溢れる熱いものの存在を凛も感じた。


まだ何もされていないのに____


やはり先ほどのような潤滑剤は必要ない、と凛は思った。


いつもの麻耶の指の動きを待つ凛。すると、与えられる刺激は、普段とは違うものだった。


ぬるっ


「えっ!?」


ぬるぬるとした感触に驚き、凛は驚き刺激を与えられる方向に目をやった。


「それってさっきの!」

「凛が気にしてるから、買ってみた」


麻耶が凛の身体に塗りつけていたもの、それは先ほどドラッグストアで凛が手にしていた潤滑剤だった。


「だって、私には必要ないって……」

「下の穴にはね。だけど身体に塗るのもアリかなって」


麻耶は淡々とした口調で、そして淡々とした手つきで凛の身体にそれを塗りつけてゆく。


ふわり、と鼻を擽るのは甘酸っぱい果物の香り。


「ラズベリー?」

「うん」


ラズベリーの柑橘系の香りに混じり感じるハーブの香り。なんのハーブかはわからないが、性感を昂ぶらせる香りらしい。


その証拠に、潤滑剤に負けないくらいのものが凛の股から溢れ出した。
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