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初花凛々
第29章 山茶花咲いて
とても久しぶりにそこに触れられて、凛は堪らなくなった。
そっと撫でられているだけなのに、絶頂の階段をダッシュで駆け上っているように。
「すげぇ、濡れてる」
麻耶が耳元で囁いた。
もし、今お願いしたらば麻耶は要望に応えてくれるのではないか、とも思った。
口にしなかっただけで、本当はすごくSEXがしたいのだということを。
「あの、麻耶、あのね」
凛が言いかけたその時、麻耶は被せるように、こう言った。
「……なんかもう、練習しなくても凛大丈夫そうだよなって思ってさ。それで最近してなかったんだけど、どう?」
「え……」
凛は言おうとしていた事も忘れ、ただただ麻耶の言葉を反芻させた。
_____もう、終わらせるってこと……?
そればかりが駆け巡り、大丈夫かどうかなんてわからなくなってしまった。
「キスだけでここまで潤うなら、もう心配ないよ。大丈夫、きっとうまくいく」
「……うまくいくって、相手もいませんけど」
凛は力なく、へへっと笑った。
それが今の凛にとって、精一杯だった。
そっと撫でられているだけなのに、絶頂の階段をダッシュで駆け上っているように。
「すげぇ、濡れてる」
麻耶が耳元で囁いた。
もし、今お願いしたらば麻耶は要望に応えてくれるのではないか、とも思った。
口にしなかっただけで、本当はすごくSEXがしたいのだということを。
「あの、麻耶、あのね」
凛が言いかけたその時、麻耶は被せるように、こう言った。
「……なんかもう、練習しなくても凛大丈夫そうだよなって思ってさ。それで最近してなかったんだけど、どう?」
「え……」
凛は言おうとしていた事も忘れ、ただただ麻耶の言葉を反芻させた。
_____もう、終わらせるってこと……?
そればかりが駆け巡り、大丈夫かどうかなんてわからなくなってしまった。
「キスだけでここまで潤うなら、もう心配ないよ。大丈夫、きっとうまくいく」
「……うまくいくって、相手もいませんけど」
凛は力なく、へへっと笑った。
それが今の凛にとって、精一杯だった。