この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初花凛々
第29章 山茶花咲いて
とても久しぶりにそこに触れられて、凛は堪らなくなった。


そっと撫でられているだけなのに、絶頂の階段をダッシュで駆け上っているように。


「すげぇ、濡れてる」


麻耶が耳元で囁いた。


もし、今お願いしたらば麻耶は要望に応えてくれるのではないか、とも思った。


口にしなかっただけで、本当はすごくSEXがしたいのだということを。


「あの、麻耶、あのね」


凛が言いかけたその時、麻耶は被せるように、こう言った。


「……なんかもう、練習しなくても凛大丈夫そうだよなって思ってさ。それで最近してなかったんだけど、どう?」

「え……」


凛は言おうとしていた事も忘れ、ただただ麻耶の言葉を反芻させた。


_____もう、終わらせるってこと……?


そればかりが駆け巡り、大丈夫かどうかなんてわからなくなってしまった。


「キスだけでここまで潤うなら、もう心配ないよ。大丈夫、きっとうまくいく」

「……うまくいくって、相手もいませんけど」


凛は力なく、へへっと笑った。


それが今の凛にとって、精一杯だった。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ