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初花凛々
第31章 花笑み
凛は予感した。


遂には床に倒れ込み、麻耶に身を任せたまま、その律動を受ける。


自らの絶頂の気配をひしひしと感じ、凛の身体には頭のてっぺんからつま先まで、電流のようなものが流れ始める。


身体が、いうことをきかなくなる、あの感じ。


波が押し寄せては引いて、また押し寄せて。


その度に快感は大きくなってゆく。


____あ!


と思った瞬間。


「……ごめん、マジ、ごめん」


麻耶が一足先に、絶頂を迎えてしまったようだった。


当然凛は、絶頂の予感を持て余す。ジンジンとした熱をそこに帯びたまま、しばし放心状態となった。


「お詫びとして、ご奉仕させていただきます」


そう言って麻耶は、呆然としたままの凛の脚の付け根に、舌を____


「やぁっ……!」


油断していた、凛は再び、いきなり快感を浴びる。


だが、またしても絶頂の直前で、麻耶はその動きを止める。


「新年焦らしの刑……?」

「なんだそれは」


麻耶は凛のとんちんかんな台詞に笑い、コンドームを付け替えた。


____まさか


その、まさか。


麻耶はすぐにいきり勃って、凛の穴めがけ____


「すごいっ……」


凛は率直な感想が口から勝手に出てしまった。


アンアン喘ぐのは、テレビの世界だけでしょ?そう思っていたのに、今はどうだろう。


凛は演技でもなく、心からの声が次から次へと漏れてしまう。


今度こそ、もう____ !


凛は何度も焦らされ、限界はすぐそこだった。


挿入されたまま、微芯をそっと撫でられただけで。ものの見事に絶頂を迎えた。


その、あまりの刺激に。


今日凛は、麻耶の名前すら口に出来ぬほどだった。
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