この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初花凛々
第33章 茜さす
日が昇り、二人は仕事へ向かう準備をする。


まるで一緒に暮らしているみたいだ、と思って、凛は照れくさくもあり、嬉しくもなる。


「……あれ?」


コーヒーを淹れようとして、凛はキッチンの変化に気付く。


でも何が違うのかわからなくて、手が止まっていると麻耶が来た。


「なに?なんか足りない?」

「え、ううん」


そこで凛は、ハッと気付いた。


棚の中がスッキリとしていることに。


「麻耶、あの」

「ん?」


_____あのカラフルなお茶碗たちはどこへ行ったの?


聞こうと思ったけど、やめた。


麻耶が何も言わないのだから、自分からも聞かないでおこう、と。


けれど凛は嬉しかった。


結局、あの数あるお茶碗の正体はわからなかったけれど。今棚の中には、凛の普段使ってる男物のお茶碗と、麻耶のもの。その2つしか見当たらなかったから。


口ではなにも言わなくとも、これは麻耶なりの表現なのかと。凛はそう解釈した。


「うへへ」

「なに笑ってんの」

「なんでもない」


凛のふにゃふにゃとした笑いにつられて、麻耶も同じく、ふにゃりと笑った。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ