この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
初花凛々
第35章 月の色人

凛も思い出していた。
初めて麻耶に出会ったときは、いつだったか、と。
_____なんだか、すごく素敵な人がいる。
凛の一目惚れの相手である西嶋を知ったのは、入社式。その隣にいたであろう麻耶のことなんて、凛の目には写っていなかった。
だから、西嶋の属する営業部と、凛のいる人事部が同じフロアになると知った時も。凛は西嶋目当てで嬉しいと感じただけで。
顔を合わせる機会が増えてからも、麻耶は凛にとって、"西嶋の友人"という括りだった。
麻耶のことなんてこれっぽっちも。_____いや、それどころか。
「凛は俺のこと嫌いだったもんね」
「え、いや、そのー」
麻耶に抱いていた嫌悪感。それはもしかしたら、自分とは真逆だという意識がそうさせていたのかもしれない。
「フロア一緒になってからも、視線もあんまし合わせてくれないし。合わせても、俺の目を見たら腐る!くらいの勢いで逸らしてさ」
「そんなことないよ。……かっこいい顔してるかも、くらいは思ったことあるもん」
「うそっマジ!?」
「ちらっとね」
「え、いついつ!?」
「恥ずかしいから言いたくない」
「そこまで言ったなら教えてよ」
「え〜」
なんてやり取りをしていたら、ふと感じた視線。
「どうぞ、俺らのことは気にせずに続けてください」
すっかり二人の世界になってしまっていた凛と麻耶のことを、瀬名と新山が笑って見ていた。
初めて麻耶に出会ったときは、いつだったか、と。
_____なんだか、すごく素敵な人がいる。
凛の一目惚れの相手である西嶋を知ったのは、入社式。その隣にいたであろう麻耶のことなんて、凛の目には写っていなかった。
だから、西嶋の属する営業部と、凛のいる人事部が同じフロアになると知った時も。凛は西嶋目当てで嬉しいと感じただけで。
顔を合わせる機会が増えてからも、麻耶は凛にとって、"西嶋の友人"という括りだった。
麻耶のことなんてこれっぽっちも。_____いや、それどころか。
「凛は俺のこと嫌いだったもんね」
「え、いや、そのー」
麻耶に抱いていた嫌悪感。それはもしかしたら、自分とは真逆だという意識がそうさせていたのかもしれない。
「フロア一緒になってからも、視線もあんまし合わせてくれないし。合わせても、俺の目を見たら腐る!くらいの勢いで逸らしてさ」
「そんなことないよ。……かっこいい顔してるかも、くらいは思ったことあるもん」
「うそっマジ!?」
「ちらっとね」
「え、いついつ!?」
「恥ずかしいから言いたくない」
「そこまで言ったなら教えてよ」
「え〜」
なんてやり取りをしていたら、ふと感じた視線。
「どうぞ、俺らのことは気にせずに続けてください」
すっかり二人の世界になってしまっていた凛と麻耶のことを、瀬名と新山が笑って見ていた。

