この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初花凛々
第39章 春告げ鳥が啼く
凛は、コテージへ出かけるのを本当に楽しみにしていた。


そのコテージの近くには、温泉も併設されているらしいし。


いつものシャンプーとボディソープを持って、迎えに来た麻耶の車へ乗り込んだ。







「須田くん!久しぶり!」


コテージへ向かう途中。


以前と同じように立ち寄ったコンビニで。甘い花の香りと共に登場した、椿の姿を見た瞬間。


そういえばこの集まりには椿がいるのだということを凛は思い出した。


今日も車内では、このグループの花である椿を中心として、賑やかな会話が繰り広げられている。


こうしてこのメンバーで出かけるのは凛にとって2度目のこと。2度目にして、凛は4人の関係性を少しだけ知った。


西嶋と田川と椿は同じ大学の出身。


麻耶は元々知り合いではないけれど、会社で知り合った西嶋に誘われて以来、度々この集まりに顔を出している。しかし普段から頻繁に開催される飲み会などにはあまり参加しない、ということ。


そして会話を聞く限り、やはり椿と田川は恋人同士の様な気もする。話の内容から、2人は共に生活している様だった。


けれど、あの夏の夜に、身体を重ねる西嶋と椿の姿を凛は確かにその目で見た。


それに、西嶋の言っていた言葉もまだ、覚えている。


覚えているというよりは、椿の姿を見て思い出したと言った方が正しい。



_____椿は須田のことが好きだしね_____



今更だけれど、凛は椿の気持ちを安易に麻耶にバラしてしまったことに、罪の意識を感じた。




/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ