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初花凛々
第5章 夕凪
西嶋は凛の火傷した箇所に軟膏を塗ってくれた。


「優しいんですね……」


凛の口からも、思わず心の声が漏れる。


「……須田がさ」

「えっ?」


西嶋から、いきなり飛び出した須田の名前に、凛の脳内にはさっき目撃した抱擁シーンが蘇る。


ラブシーンなんて、ドラマの世界の話だと思っていた凛にとって、さっきの光景はとても衝撃的に目に映った。


須田が、誰にも言うなとジェスチャーしてきた。声を出すな、とも受け取れるけれど。


たかが抱擁シーンだが、凛の脳内では繰り返し再生されていた。


それくらいで?と、大半の人は思うだろう。しかし、男性と触れ合う機会なんかまるで無かった凛が、刺激的に受け取るのは当たり前のこと。


_____抱きしめたり、抱きしめられたり、ドラマみたい!


凛は高揚しっぱなしだった。


「……ってことだから」

「えっ!?」


_____しまった!西嶋さんの話を全く聞いてなかった!


須田のラブシーンを思い出し回想していたせいで、聞き逃してしまった。


「今度、みんなで別荘行かない?って話。俺の友達が別荘持ってんだよ」

「えっ、別荘!?」


_____別荘所有とは、なんてリッチな友人をお持ちなのか。


「みんなって、須田くんも?」

「そう。俺と須田は毎年行ってるんだよ。良かったら胡桃沢さんもどうかな?と思って」


凛は、絶対行きたい!と思った。けれど、泊まりなんて恥ずかしすぎて無理!とも思った。
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