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初花凛々
第41章 恋蛍
_____不思議。


下から麻耶を見上げ、凛は思う。


こんな風に身体を曝け出して、誰にも見せたことのない箇所まで見られ、舐められて。


それなのに全然いやらしいと思わないこの行為が、不思議で堪らない。


恥ずかしいと思ったことはあったけれど、いやらしくはない。


それは愛する人への好意の最大級というか、なんというか。


そんなことを考えて、ぼうっとしている凛の鼻を麻耶がキュッと指で摘む。


「集中」

「はい」


見抜かれていた。


今日も凛は、鎖骨に幸福の痛みを感じた。


乳輪の近く、血管が浮き出るほど白く薄い場所にも。


麻耶が口付けると、そこに赤い花弁が咲いてゆく。


麻耶の指が、そっと凛の脚の付け根に触れる。


凛の身体は、それだけで跳ねるほどに敏感になっていた。


そんな凛のことを、知ってか知らずか


_____いや、麻耶は知っている。


凛の限界まで性感を昂らせるために、焦らしている。


挿れて、そう懇願する涙目の凛の表情と声が聞きたいから。


けれど凛もまた、麻耶の気持ちをわかっている。


絶対に言ってやらない、と意地悪な悪戯心がむくむくと湧いてきた。


今日は麻耶を焦らしたい。凛もまた、そう思っていた。


互いに濡れそぼった箇所を手と口で愛撫する。


凛はそそり勃つものを口いっぱいに感じ、喉の奥で先端部を刺激した。ちょうど角度がついている傘の部分が、凛の舌の真ん中に当たるように。


凛は麻耶の硬く尖った舌を、膣で感じる。


指ほど硬くなく、ペニスほど大きくはないそれによる刺激で、凛は粘膜から液を分泌させた。

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