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初花凛々
第43章 紅差し指
____凛、好きだ


今夜も麻耶はベッドの上で、凛を抱きしめ耳元で囁いた。


結婚の意志を伝えてきたあの時から、麻耶は以前にも増して愛を伝えてくれる。


気持ちをあえて伝えてくれると言うよりかは、溢れ出てしまっている。


言葉なんて意味がないと思っていたのに____なぜ。伝えたくてたまらない。勝手に口から漏れ出すといった感じで、麻耶は愛の言葉を囁いてしまう。


きっと、これは、身体が直に触れ合い感情が昂ぶるから。あるいは普段抑えてある感情を堪えきれなくなって____この表現がしっくりくるな、と麻耶は思いつつ、やはり口から漏れる。


好きだ、愛してる


これ以上の言葉を誰か教えてくれ、と思いながら、麻耶は濡れそぼった凛の秘穴へ、自身の腹にくっつきそうなほどそそり立つものに手を添えながら挿れてゆく。


ひとつに繋がったときに漏れる凛の可愛い声。


それを聞き麻耶はまたも、好きだ、大好きなんだと、口から出てしまう。


凛は嬉しかった。


麻耶の言葉には嘘も建前もないと、瞳を見ればわかる。


指を絡ませればわかる。


舌を舐めればわかる_____


凛は絶頂への階段を何段飛ばしかで駆け上る。


一気に上げられそこで白く解放すると、頬は赤らみ、額にかかる髪は汗で湿った。


そこでふと、左手に違和感を感じた。


少しだけ。


視線をふと移すと、そこには。











目の前がぼやける。


ちゃんとこの目でしっかりと見たいのに、ぼやける……。


「ベタだけど、受け取って欲しい」


_____私たちに似つかわしくない、随分とドラマチック。


そう思いながら凛は瞳から、ダイアモンドを何粒も流した。


紅差し指に負けないくらい、美しく輝く涙だと麻耶は思った。



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