この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初花凛々
第6章 恋水
_____行くと決まれば、抜群に素敵な部屋着と水着を買わなくちゃ!


ようやく覚悟が決まった凛は、ショッピングに新山を誘った。


が、しかし。


「残念なんですけど、すっごく行きたいんですけど、私今日デートなんですよ〜!」

「そう……、なら無理だね……」

「ふふ。大丈夫ですよ、須田さんに任せておけば!」

「いや、須田くんに頼むくらいなら私一人で!」


新山とそんな会話をしていると、「早く行こう」と、須田がわざわざ凛のいる人事部まで出向いてきた。


「えっ、うそ!」

「くるちゃん一人だと心配だから〜」

「大丈夫だもん!」

「ごちゃごちゃ言ってないで、ほら行くよ」

「えぇー!」


新山に見送られ、凛は須田に引きずられるようにして会社を出た。












「きゃー!これ可愛い!あっ、あれも可愛い〜!」


全く乗り気じゃなかった凛だが、久しぶりのウインドウショッピングに胸が弾んだ。


「……ねぇ、今日はそれ買いに来たんじゃないでしょ」

「でもさ〜!新しい色のグロスが出てるの!ほら見て!パインの香りだって!」

「……いい匂いだね……」


須田はすっかり凛のペースに巻き込まれてしまい、やれやれとため息を吐いた。


「……あーいうの、西嶋好きっぽい」

「え?」


言われて、須田の目線の先を追うと、モノトーン調のゼブラ柄のビキニを身につけたマネキンが一体。


「えっ!西嶋さんてあんなのがいいの!?」

「うん」

「意外……」


胸と陰部以外は丸見えのそれに、凛は驚いた。


「ねぇ、あれは?」

「どれ?」


凛はふらふらとウインドウショッピングしながらも、大体目星をつけていた水着を須田に教えた。


それはミントグリーンの生地に、茶色い水玉模様が施されている。なんといっても一番いいと思えたのは、スカートタイプだったから。
お尻が隠れるというデザインが、凛を安心させてくれる。


「……チョコミントみたいで、可愛いけどさぁ」

「でしょ!?」

「まぁ……いんじゃね?くるちゃん似合いそう」

「やったー!じゃこれで水着は決まりー」


凛はチョコミントと称されたそれを手に、いそいそとレジへ向かった。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ