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初花凛々
第45章 君影草〜鈴蘭

「凛」
そう、名を呼ぶ声がして。
ふと見上げた天井には見覚えがなかった。
「寝言大きくね?」
そう言って麻耶は笑っていた。
「寝言?夢!?」
凛は置かれている状況を把握するのに時間がかかった。
凛はしっかりと浴衣を着ているし、もちろん下着も身につけている。
「どんな夢見てんの」
麻耶は悪戯っ子のようにニヤリと笑う。
「えっと、私どうしたんだっけ。露天風呂入って…」
「逆上せたって言って、布団に横になって寝ましたけど」
そう、凛はまた例のごとく、大切な場面で寝てしまったのだ。
「中に出したらダメって…夢の中の俺、中に出したの?」
「出そうとしてた……」
まだ、夢と混合する。
「麻耶……中に出したい?避妊具なしでしたい?」
夢の中では問えなかった質問を、凛は麻耶へと投げかけた。
凛は正直なところ、まだ妊娠するのは早いのではないかと思っていた。
もちろん大好きな麻耶との子どもは欲しいけれど、まだ親になる準備は出来ていないし、2人でもう少しだけ過ごしたい、とも。
麻耶はどんな答えをくれるのか、凛は少しばかりドキドキしながら、麻耶の言葉を待った。
そう、名を呼ぶ声がして。
ふと見上げた天井には見覚えがなかった。
「寝言大きくね?」
そう言って麻耶は笑っていた。
「寝言?夢!?」
凛は置かれている状況を把握するのに時間がかかった。
凛はしっかりと浴衣を着ているし、もちろん下着も身につけている。
「どんな夢見てんの」
麻耶は悪戯っ子のようにニヤリと笑う。
「えっと、私どうしたんだっけ。露天風呂入って…」
「逆上せたって言って、布団に横になって寝ましたけど」
そう、凛はまた例のごとく、大切な場面で寝てしまったのだ。
「中に出したらダメって…夢の中の俺、中に出したの?」
「出そうとしてた……」
まだ、夢と混合する。
「麻耶……中に出したい?避妊具なしでしたい?」
夢の中では問えなかった質問を、凛は麻耶へと投げかけた。
凛は正直なところ、まだ妊娠するのは早いのではないかと思っていた。
もちろん大好きな麻耶との子どもは欲しいけれど、まだ親になる準備は出来ていないし、2人でもう少しだけ過ごしたい、とも。
麻耶はどんな答えをくれるのか、凛は少しばかりドキドキしながら、麻耶の言葉を待った。

