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初花凛々
第45章 君影草〜鈴蘭

桜庭からの着信によって、麻耶は夢から現実へ一気に引き戻された気がした。
電話の内容は、今抱えている仕事の件だった。
「緊急事態?」
電話を終え、浮かない表情をしていた麻耶に凛が問いかける。
「____いや、大丈夫。休み明けでも間に合う」
「そう?大丈夫ならいいんだけど」
凛は緩んでいた浴衣の帯を結び直しながら、麻耶に微笑みを向けた。
深夜、何時かはわからない。
部屋には、潮騒と、凛の甘い声が響いていた。
電話を終えた後、麻耶は凛を抱き
まだ息も整わないままにもう一度。
旅先で、いつもと違う場所だからだろうか。
今日の麻耶はいつもと雰囲気が違うかも、と凛は快楽に溺れそうな片隅で思った。
もう片時も離さない勢いで抱きしめられて、口付けをされて。
痛いくらいに強く吸われたら、凛の肌の上には赤い印が次々と刻まれてゆく。
再び、ふたりはひとつになる。
先程見た夢の中の麻耶とは違い、現実の麻耶はもちろん避妊具を使用した。
凛は麻耶の腕の中で、幸せに包まれながら
迫り来る快感に身を委ねた。
電話の内容は、今抱えている仕事の件だった。
「緊急事態?」
電話を終え、浮かない表情をしていた麻耶に凛が問いかける。
「____いや、大丈夫。休み明けでも間に合う」
「そう?大丈夫ならいいんだけど」
凛は緩んでいた浴衣の帯を結び直しながら、麻耶に微笑みを向けた。
深夜、何時かはわからない。
部屋には、潮騒と、凛の甘い声が響いていた。
電話を終えた後、麻耶は凛を抱き
まだ息も整わないままにもう一度。
旅先で、いつもと違う場所だからだろうか。
今日の麻耶はいつもと雰囲気が違うかも、と凛は快楽に溺れそうな片隅で思った。
もう片時も離さない勢いで抱きしめられて、口付けをされて。
痛いくらいに強く吸われたら、凛の肌の上には赤い印が次々と刻まれてゆく。
再び、ふたりはひとつになる。
先程見た夢の中の麻耶とは違い、現実の麻耶はもちろん避妊具を使用した。
凛は麻耶の腕の中で、幸せに包まれながら
迫り来る快感に身を委ねた。

