この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初花凛々
第45章 君影草〜鈴蘭
翌朝、早く目が覚めて、麻耶を起こさないように凛はそうっと布団から抜け出した。


まだ朝日が登る前の薄暗い空と、黒と青の中間の色をした海を眺めながら客室露天風呂に浸かった。


何度も抱かれた身体には、麻耶の印がいくつも刻まれている。


それを指で撫でながら凛はまた、子宮に切ないような、痛みにも似た感覚を感じた。








露天風呂からあがり、時刻を確認すると朝の五時だった。


まだもうひと眠りできそうな時間だが、そこまで眠くもない。

凛はとりあえず布団に潜り、まだ寝ている麻耶にくっついた。






〜♪


眠くないと思いながらも、麻耶にくっついていたら眠ってしまっていた凛。


アラームが鳴り、凛も麻耶も目が覚めた。


…と、思ったら、それは電話の着信だった。


着信音により眠りから覚めた麻耶は、少々不機嫌な声色でそれに応答した。












「昨日はすみませんでした!」


という声が、隣にいた凛の耳にまで届いた。


声の主は、昨日の夜中の電話と同じ。桜庭だった。


どうやら昨日は、麻耶以外の営業部メンバー、ブラス桜庭で飲みに出かけていたらしい。


昨日麻耶は、仕事の話だと凛に話したが__


酔っ払って、麻耶に電話をかけてきたということだった。





「そうだったんだ」




電話の内容は特に興味はないが、麻耶が不機嫌な顔をしていることの方が凛は気になった。


/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ