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初花凛々
第46章 立夏

翌日、日曜日で会社は休み。
凛はその日、駅前で待ち合わせをしていた。
待ち合わせには、いつも少しだけ早く来てしまう凛。
今日も凛は、11時の待ち合わせだが、30分も早く着いてしまった。
「お待たせしました!」
同じく、待ち合わせよりも20分ほど早く、待ち合わせしている人物が到着した。
「お久しぶりです、くるちゃん先輩!」
そう、待ち合わせの相手は、数ヶ月前に退職した後輩の新山。
久しぶり、と言っても、まだ退職してから半年も経っていないし、それにメールはちょくちょくしいるから、久しぶりな感じはしないけれど。
けれどもこうして顔を合わせるのは、あの日新山を見送って以来のこと。
「どう?就職決まった?」
「それがですね…」
今日は2人でランチをして、ショッピングを楽しむ予定。
合流してからランチの場所へ移動するあいだも、2人はずっとおしゃべりを楽しんだ。
「ここ!ここが美味しいらしいです!」
「オムライス専門店…!」
今はもう地方住まいの新山が、都内在住の凛に代わりランチの場所を探してくれた。
そういう2人の関係性も以前と変わらなくて、凛はそれが楽しくて嬉しくて。
ずっと笑いっぱなしだった。
新山とは元々仲が良かったけれど、退職してからもメールで連絡を重ねて、会社の先輩後輩という垣根を越え、すっかり気心の知れた関係になっていた。
そんな新山に、凛は伝えたくて伝えたくて、たまらない事があった。
「おめでとうございます!」
「ありがとう」
それは、麻耶とこれから一緒の人生を歩んでゆくという報告。
凛からの報告を聞き、新山はわたあめのような、甘くて可愛らしい笑顔を浮かべていた。
凛はその日、駅前で待ち合わせをしていた。
待ち合わせには、いつも少しだけ早く来てしまう凛。
今日も凛は、11時の待ち合わせだが、30分も早く着いてしまった。
「お待たせしました!」
同じく、待ち合わせよりも20分ほど早く、待ち合わせしている人物が到着した。
「お久しぶりです、くるちゃん先輩!」
そう、待ち合わせの相手は、数ヶ月前に退職した後輩の新山。
久しぶり、と言っても、まだ退職してから半年も経っていないし、それにメールはちょくちょくしいるから、久しぶりな感じはしないけれど。
けれどもこうして顔を合わせるのは、あの日新山を見送って以来のこと。
「どう?就職決まった?」
「それがですね…」
今日は2人でランチをして、ショッピングを楽しむ予定。
合流してからランチの場所へ移動するあいだも、2人はずっとおしゃべりを楽しんだ。
「ここ!ここが美味しいらしいです!」
「オムライス専門店…!」
今はもう地方住まいの新山が、都内在住の凛に代わりランチの場所を探してくれた。
そういう2人の関係性も以前と変わらなくて、凛はそれが楽しくて嬉しくて。
ずっと笑いっぱなしだった。
新山とは元々仲が良かったけれど、退職してからもメールで連絡を重ねて、会社の先輩後輩という垣根を越え、すっかり気心の知れた関係になっていた。
そんな新山に、凛は伝えたくて伝えたくて、たまらない事があった。
「おめでとうございます!」
「ありがとう」
それは、麻耶とこれから一緒の人生を歩んでゆくという報告。
凛からの報告を聞き、新山はわたあめのような、甘くて可愛らしい笑顔を浮かべていた。

