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初花凛々
第7章 風薫る

その日はみんなで、バーベキューをした。
「外で食べるのって美味しい!それに、準備したっていう達成感もあるし」
「おまえなんもしてねーじゃん」
椿と悠介はとても仲が良いらしい。同じ大学出身ということもあり、気が合うというのが見て取れた。
「あの二人って付き合ってるの?」
須田に問いかけると、やはり椿と悠介は恋人同士のようだった。
それを聞き、凛は少しだけ安心した。
なぜなら、別荘に着き夜になるまで、椿は西嶋のことを何度も名前で呼んでいたから。
そして西嶋もまた、椿と呼ぶ。
そんな二人になにかただならぬ空気を感じていた凛だが、椿は悠介の恋人と知りホッとした。
「……西嶋さんて直樹っていうんだもんね…」
「くるちゃんも呼んでみたら?名前でさ」
「無理だって!」
「普段と違う呼び方されるだけでさ、結構ドキッとするじゃん」
「そんなもんかな?」
「男は単純ですから」
試しに、凛は須田のことを呼んでみた。
「……麻耶」
すると須田は、急いで振り返った。
「へへ、ドキッとした?」
「全然」
「男は単純なんじゃなかったの!?」
「さぁ?人によるんじゃね?」
須田はまた凛をからかい、笑った。
「外で食べるのって美味しい!それに、準備したっていう達成感もあるし」
「おまえなんもしてねーじゃん」
椿と悠介はとても仲が良いらしい。同じ大学出身ということもあり、気が合うというのが見て取れた。
「あの二人って付き合ってるの?」
須田に問いかけると、やはり椿と悠介は恋人同士のようだった。
それを聞き、凛は少しだけ安心した。
なぜなら、別荘に着き夜になるまで、椿は西嶋のことを何度も名前で呼んでいたから。
そして西嶋もまた、椿と呼ぶ。
そんな二人になにかただならぬ空気を感じていた凛だが、椿は悠介の恋人と知りホッとした。
「……西嶋さんて直樹っていうんだもんね…」
「くるちゃんも呼んでみたら?名前でさ」
「無理だって!」
「普段と違う呼び方されるだけでさ、結構ドキッとするじゃん」
「そんなもんかな?」
「男は単純ですから」
試しに、凛は須田のことを呼んでみた。
「……麻耶」
すると須田は、急いで振り返った。
「へへ、ドキッとした?」
「全然」
「男は単純なんじゃなかったの!?」
「さぁ?人によるんじゃね?」
須田はまた凛をからかい、笑った。

