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初花凛々
第7章 風薫る

西嶋と二人きりになった凛。
須田のセッティング虚しく、二人の間には何も起きず。
「ご報告出来ることは、何もございません…」
申し送りをする凛に、須田は落胆の声を漏らす。
「夏の星空眺めてさぁ、キスのひとつでもしてくるかと思ったのに……」
「……私、そんなこと出来るように見える?」
「見えない……」
まだ付き合いは浅いが、須田は凛のことをよくわかっていた。だから凛も安心して、須田には正直に何でも話せた。
「私、恋愛出来る気がしない……」
不安を口にする凛に、「大丈夫」と、須田はまた安心させるように声をかけた。
「こんな良い子が、出来ない訳ないから」
厳格な父には、一度も褒められたことがなかった凛。須田に可愛いと言われても何とも思わない凛だが、"良い子"と言われたのはすごく嬉しかった。
みんなが揃い、始まったのは宴会。
「胡桃沢さん、これ飲んでみる?」
隣に座った西嶋が、凛に差し出したのは麦焼酎。
「あ、はい!飲んでみたいです!」
あの約束を覚えてくれていたんだと、凛は嬉しくなった。
プライベートな時間に、気を許した格好で隣に座る西嶋。凛は右半身が、思うように動かせないほど緊張した。
「……大丈夫?」
「ん……」
緊張しまくった凛は、案の定このチャンスを無駄にした。
せっかく隣に座った西嶋に上手く話しかけることも出来ず、紛らわすごとく酒を流し込んでいたら見事に酔っ払ってしまった。
途中から記憶がスッポリ抜け落ちている。
気付いたら部屋は暗く、シンと静まり返っていた。
テーブルに突っ伏して寝ていたらしく、須田に起こされるまでずっと酔いつぶれてしまっていたらしい。
「くるちゃんて、酔っ払ってもあんまり変わらないよね」
「だったらいいけど……私、変なこととか言ってなかった?」
「なにも。ニコニコ笑ってたよ」
「そう……」
いくら素敵なチャンスがあろうとも、自分がこんなんじゃ何も意味がない。凛は一気に気持ちが落ちた。
「歯磨きしてくる……」
「お気をつけて」
歯磨きをして戻ると、それぞれ床に転がり雑魚寝をしていた。
「西嶋の隣譲ったげるよ」
須田に言われ、凛は既に眠っている西嶋と、須田の間に横になった。
須田のセッティング虚しく、二人の間には何も起きず。
「ご報告出来ることは、何もございません…」
申し送りをする凛に、須田は落胆の声を漏らす。
「夏の星空眺めてさぁ、キスのひとつでもしてくるかと思ったのに……」
「……私、そんなこと出来るように見える?」
「見えない……」
まだ付き合いは浅いが、須田は凛のことをよくわかっていた。だから凛も安心して、須田には正直に何でも話せた。
「私、恋愛出来る気がしない……」
不安を口にする凛に、「大丈夫」と、須田はまた安心させるように声をかけた。
「こんな良い子が、出来ない訳ないから」
厳格な父には、一度も褒められたことがなかった凛。須田に可愛いと言われても何とも思わない凛だが、"良い子"と言われたのはすごく嬉しかった。
みんなが揃い、始まったのは宴会。
「胡桃沢さん、これ飲んでみる?」
隣に座った西嶋が、凛に差し出したのは麦焼酎。
「あ、はい!飲んでみたいです!」
あの約束を覚えてくれていたんだと、凛は嬉しくなった。
プライベートな時間に、気を許した格好で隣に座る西嶋。凛は右半身が、思うように動かせないほど緊張した。
「……大丈夫?」
「ん……」
緊張しまくった凛は、案の定このチャンスを無駄にした。
せっかく隣に座った西嶋に上手く話しかけることも出来ず、紛らわすごとく酒を流し込んでいたら見事に酔っ払ってしまった。
途中から記憶がスッポリ抜け落ちている。
気付いたら部屋は暗く、シンと静まり返っていた。
テーブルに突っ伏して寝ていたらしく、須田に起こされるまでずっと酔いつぶれてしまっていたらしい。
「くるちゃんて、酔っ払ってもあんまり変わらないよね」
「だったらいいけど……私、変なこととか言ってなかった?」
「なにも。ニコニコ笑ってたよ」
「そう……」
いくら素敵なチャンスがあろうとも、自分がこんなんじゃ何も意味がない。凛は一気に気持ちが落ちた。
「歯磨きしてくる……」
「お気をつけて」
歯磨きをして戻ると、それぞれ床に転がり雑魚寝をしていた。
「西嶋の隣譲ったげるよ」
須田に言われ、凛は既に眠っている西嶋と、須田の間に横になった。

