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初花凛々
第7章 風薫る
隣に転がっている須田もいつのまにか眠ってしまっているらしく、ピクリとも動かなくなった。
スースーと、誰のものかはわからないが、規則正しい寝息が部屋には響いていた。
_____眠れない。ちっとも眠くない。
みんなよりも一足先に一眠りをしてしまった凛は、目が冴えている。
耳を済ますと、別荘の周りに生えたたくさんの木々たちが揺れる音がする。
スン、と鼻をつくのは夏の夜風の匂い。
凛は深呼吸をして、それを味わった。
……クチュ。
しばらくすると、木々の音に紛れ、微かに耳に届いた水音。
気のせいかと思ったその音は、次第に頻度を増し、大きくなる。
クチュ、ヌプッ
聞いたことのないような音に、凛は目線だけ動かし音の方向を見た。
すると飛び込んできたのは、ドラマで見た事のある……いや、それよりももっと生々しく、衝撃的な光景だった。
スースーと、誰のものかはわからないが、規則正しい寝息が部屋には響いていた。
_____眠れない。ちっとも眠くない。
みんなよりも一足先に一眠りをしてしまった凛は、目が冴えている。
耳を済ますと、別荘の周りに生えたたくさんの木々たちが揺れる音がする。
スン、と鼻をつくのは夏の夜風の匂い。
凛は深呼吸をして、それを味わった。
……クチュ。
しばらくすると、木々の音に紛れ、微かに耳に届いた水音。
気のせいかと思ったその音は、次第に頻度を増し、大きくなる。
クチュ、ヌプッ
聞いたことのないような音に、凛は目線だけ動かし音の方向を見た。
すると飛び込んできたのは、ドラマで見た事のある……いや、それよりももっと生々しく、衝撃的な光景だった。