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初花凛々
第9章 金魚草
「……工藤くんはこれからデート?」
「うん。アイス買ってかなきゃ、あいつに怒られる」
「そっか」
「盆に同窓会あるって。聞いた?」
「うん。工藤くんは行くの?」
「行くつもり。凛は?」
「まだ、わかんないな。仕事が休みなら行くかも」
「来てよ。あいつも喜ぶから」
「ん、考えておくね」
この後に恋人と約束をしている圭吾は、「じゃあまたね」と声をかけ、足早にスーパーから出て行った。
「凛」
圭吾の後ろ姿をぼうっと見送っていた凛は、麻耶に声をかけられ、ビクッと肩を弾ませた。
「米も肉も買ったよー」
「あっ、ごめん!お金いくらだった?」
「忘れた」
「え!ちゃんと教えて!」
麻耶はニコニコと笑うばかりで、凛の話をはぐらかした。
「うん。アイス買ってかなきゃ、あいつに怒られる」
「そっか」
「盆に同窓会あるって。聞いた?」
「うん。工藤くんは行くの?」
「行くつもり。凛は?」
「まだ、わかんないな。仕事が休みなら行くかも」
「来てよ。あいつも喜ぶから」
「ん、考えておくね」
この後に恋人と約束をしている圭吾は、「じゃあまたね」と声をかけ、足早にスーパーから出て行った。
「凛」
圭吾の後ろ姿をぼうっと見送っていた凛は、麻耶に声をかけられ、ビクッと肩を弾ませた。
「米も肉も買ったよー」
「あっ、ごめん!お金いくらだった?」
「忘れた」
「え!ちゃんと教えて!」
麻耶はニコニコと笑うばかりで、凛の話をはぐらかした。