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初花凛々
第2章 蝉時雨
凛は決して男性に接点のない人生ではなかった。


高校だって男女共学だったし。それに凛には二つ歳の離れた兄がいて、家にはよく兄の友人達が遊びに来ていたから。


逆に男性にアプローチされる機会は多かった。


凛の母親は近所でも評判になる程の美貌の持ち主で、凛はそれを見事に引き継いだ。


くるんと上を向いた長い睫毛。艶やかな紅色をした少し厚めな唇。これもまた母親譲りの豊満な胸。


ついでに、日課である銭湯通いに加え、凛は昔から走ることが好きなので、社会人になった今もジョギングは欠かせない。そのため、適度に絞られている身体。


それなのになぜ、凛はこれまで一切の男女交際を経験していないのか。それには父親が深く関わっている。


男女交際なんて言語道断だと言う凛の父親は、今時珍しいほど厳格であった。


高校時代。同級生の男の子が、部活帰りは遅いからと家まで送ってくれた事もあった。それを見た父親は憤慨した。


携帯電話だって、如何わしい機械だと言い持たせてくれず、社会人になってから初めて手に入れた。


心配してくれているのはわかるけれど、何かとうるさい父親が煩わしく、社会人になると同時に凛は家を飛び出している。ほぼ、勘当同然だった。


そんな父から解放され、一人暮らしを始めた凛。


_____これで私はやっと自由。これからは私の思うままに生きてみせる。


そう意気込んだが、現実はそんな簡単なものではないし、増してや長年父に取り上げられていた男性というものは、凛に取っては程遠い存在。


そんな凛は、男性にアプローチすることはもちろん


目を合わせることさえ恥ずかしくて_____




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