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初花凛々
第11章 夏めく
_____お酒のせいかな……


凛は目をつぶっているのに、目の前がグルグルと回っているように感じた。


_____あんた直樹のなんなの?


_____SEXでもした?


今日の如月に言われた言葉を、思い出したくないのに、何度もこうして浮かべては、もがいて。


_____私は直樹と呼べる関係でもないし、増してやSEXの対象にもなれない。こんな何も知らない私なんて

周りから見れば、それくらいでと思われるかもしれない。けれど凛にとってそれは、まるで見えない鎖のようにまとわりついている。



そんな凛の心に、たったひとつだけ響く音。


______凛、俺に何か出来ることはない?


麻耶の言葉は、深く傷ついた凛の心の拠り所になりつつあった。


凛は、麻耶の夢を見た。


優しく凛の手を取り、あの時のセリフをもう一度囁かれる。


_____凛が元気になるなら、なんだってするよ


そんな風に言ってくれる人に、凛は生まれて初めて出会った。


もしかしたら麻耶は、親友の雫よりも、母親よりも凛の悩みを知っているかもしれない。


_____麻耶、だったら……私のコンプレックスを破ってよ


凛はそう、夢の中で呟いた。


_____いいよ


夢の中の麻耶は、凛の耳元で、そっと囁いた。

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