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初花凛々
第11章 夏めく
凛の家に着いて、麻耶は帰るかと思いきや。


「ついでだし、会社まで車で行こう」


麻耶がそう提案してきた。


「そんなの申し訳ないよ」


凛はそこまで世話になるなんてと、遠慮した。


「あっそー。昨日酔っ払った人を迎えに行った命の恩人の言う事が聞けないんだねー?」

「いえ。従わさせていただきます」


結局、凛は麻耶に甘える事にした。






「えっと、朝ごはん作ろうか?」

「いいよ。コンビニとかで買えばいいし。それより早く風呂済ませなきゃ遅刻だよ?」


麻耶の言葉に、凛は慌ててバスルームへと向かった。










「……はぁ」


凛は熱いシャワーを浴びながら、思わず溜息を吐いた。


_____私のコンプレックスを破ってよ


麻耶にそう告げた時、凛は酔っ払ってはいたが、それはほぼ本心だと凛自身も気が付いていた。


_____いいよ


麻耶もまた、そう返事をしたと思われる。


昨日眠る時に、一瞬_____


ほんの一瞬だけど


凛は、麻耶に抱かれてもいいと思った。


それはほんの一瞬だけれど、紛れもない事実。


麻耶の事を好きかと問われれば、凛は好きだと答えるだろう。


けれどその"好き"というのは、恋心ではなく、友情からくるもの。


なのに抱いてほしいとはどういう事か。


凛は自分の事なのに理解に苦しみ、のぼせるほど長くシャワーを浴びた。


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