この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初花凛々
第11章 夏めく
「大丈夫?」

「うん……」


大丈夫と答えたものの、凛はほぼのぼせていた。


「コテージ泊まりに行ったときも風呂長かったけど、今日はその倍じゃね?」

「そうかも……」

「あ、ねぇ。テレビ見ていい?」

「どうじょ……」


麻耶は、毎日朝の情報番組で企画されているおはようジャンケンをするのが日課だ云々かんぬんと言い、テレビとジャンケンを始めた。


それを横目に凛はフラフラしながら、ソファへダイブした。


「のぼせる前にあがればいいのに」

「本当そうだよね……」


おはようジャンケンを無事に済ませたご機嫌な麻耶は笑って、呆然とソファに横たわる凛の額に手を乗せた。


_____優しい手……


凛は麻耶の手を額に感じ、何度も救われたその手に、初めて自ら手を伸ばした。


「凛の手、ポカポカだね」


麻耶は呑気に笑っているが、凛の心は妙に冷静だった。そして静かに、決心をする。


「……麻耶」

「ん?」


凛の決意を知らない麻耶は、これまた呑気な返事をする。







「……しようよ」


凛は迷いなく、麻耶の手を握りながら、そう告げた。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ