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初花凛々
第11章 夏めく
凛の御託を聞いていた麻耶は、凛の両手首を掴み自由を奪った。
「麻耶……?」
「自分で言ってることわかってる?」
「わかってるよ」
エッチをするということは、身体の関係を持つということ。避妊を怠れば妊娠するということ。
けれど乗り気ではない麻耶を目の前に、凛は不安に駆られて行く。
「……やっぱり私は、SEXの対象にはなれないとか……?」
凛は思い出していた。
圭吾のこと。西嶋のこと。
いつも彼らは凛を通り越し、他の誰かを見ているということ_____
_____やっぱり私は、女として、人間として。何かが欠けているの……?
凛を絶望が襲い、見えない鎖は更にがんじがらめになった。
「……んなわけ、あるか」
「へ……?」
「昨日。俺ベッドから落ちたんじゃなくて。……凛が隣で眠ってて、しかも下着姿で。それ見てたらヤバくなってきて、床で寝た」
「どういう意味?」
「わかれよ」
「わかんない」
「これだから処女は」
そう言って麻耶はため息を吐いた。
「あ!処女を馬鹿にした!!」
「あー、したよ」
「最低!」
憤慨する凛とは対象的に、余裕の表情を浮かべる麻耶。
それが悔しくて、凛は更にヒートアップする。
そんな凛の頬に、麻耶が唇づける。
「ひゃっ!」
「いい反応」
「だって、ビックリする……!」
「……エッチするって、こういう事するんだよ」
「わかってる!」
「本当にいいの?」
これはファイナルアンサーだと、凛はわかっている。
わかっていて、凛は告げる。
「麻耶がいいです」
それに対し麻耶は
「わかった」
そう言った。
「麻耶……?」
「自分で言ってることわかってる?」
「わかってるよ」
エッチをするということは、身体の関係を持つということ。避妊を怠れば妊娠するということ。
けれど乗り気ではない麻耶を目の前に、凛は不安に駆られて行く。
「……やっぱり私は、SEXの対象にはなれないとか……?」
凛は思い出していた。
圭吾のこと。西嶋のこと。
いつも彼らは凛を通り越し、他の誰かを見ているということ_____
_____やっぱり私は、女として、人間として。何かが欠けているの……?
凛を絶望が襲い、見えない鎖は更にがんじがらめになった。
「……んなわけ、あるか」
「へ……?」
「昨日。俺ベッドから落ちたんじゃなくて。……凛が隣で眠ってて、しかも下着姿で。それ見てたらヤバくなってきて、床で寝た」
「どういう意味?」
「わかれよ」
「わかんない」
「これだから処女は」
そう言って麻耶はため息を吐いた。
「あ!処女を馬鹿にした!!」
「あー、したよ」
「最低!」
憤慨する凛とは対象的に、余裕の表情を浮かべる麻耶。
それが悔しくて、凛は更にヒートアップする。
そんな凛の頬に、麻耶が唇づける。
「ひゃっ!」
「いい反応」
「だって、ビックリする……!」
「……エッチするって、こういう事するんだよ」
「わかってる!」
「本当にいいの?」
これはファイナルアンサーだと、凛はわかっている。
わかっていて、凛は告げる。
「麻耶がいいです」
それに対し麻耶は
「わかった」
そう言った。