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妖精王は軍人に奪われる
第4章 不完全な存在
ゆったりとした昼下がり、アイリスは
何をすればいいのかわからなくなり
結局読書をするメアの隣に座っている
森では着たことがないドレスに少し
息苦しさを覚えつつ、キョロキョロと
辺りを見回していた
しかし、見回すのにも限界があり
すぐに隣で本に目を落としている
メアに視線を向ける
(ーー…?)
整った眉、陽を浴びて白く輝く髪
優しい雰囲気を帯びた眼…
それを見ていたとき、ふと疑問が生まれた
(人は こんなに真っ白な髪を
生まれ持つものだったかしら…?)
それに、目も…と再び瞳を覗き見ようと
視線を移すとメアも視線を上げて
2人の目が合う
「ーお前は、私への興味が尽きぬようだな」