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妖精王は軍人に奪われる
第4章 不完全な存在
「どうして、全部わかってしまわれるの
ですか…?」
「わかるさ、お前は…
…顔に出てるからな」
気が付いたように言い淀み
すぐに言葉を紡ぐも、アイリスは
その様子に気づいていた
「…で、俺に聞きたいことがあるの
だろう?遠慮せず聞くと良い
答えるかは別だ…」
じっと見られるとこれから言うことすら
既に読まれている様な感覚に陥るが
どちらにせよ誤魔化す理由がないので
アイリスは口を開いた
「あの…メア様は、なぜ白い髪で
人ではない者の眼の色をして
いるのですか?」
聞くと、アイリスの予想と違い
早く返事が返ってくる
「それは…俺が半分人ではないからだろう」
「人ではない…とは?」