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はじめの一歩
第6章 Piece of memory Ⅱ ー記憶の欠片 ー
その後の事は、ラッキーな偶然だったとしか言えない。
バスを降りてすぐのところに、交番があった。
偶々、巡回に向かうお巡りさんが外に出て来たところだった。
停留所でもない場所で、いきなりハザードを点けて停まったバス。
急停車に後続車のクラクションが響く。
何かと思って見た先に、バスから団子になるように、俺と痴漢と被害者の女のコが出て来て。
バスは後続車に煽られるように扉を閉めて走り去ってしまう…
何事かと慌てて駆け寄って来たお巡りさんに、
「痴漢の現行犯です」
と男を引き渡し。男は勿論、
「違う!やってない!」
と暴れたが、
「じゃあ検査してもらいましょうか、貴方の手には彼女の制服の繊維が残ってるだろうし、彼女の制服のスカートには貴方の指紋が残ってますよ。検査をしてもし何も出なかったら、僕のことを名誉毀損でも何でも訴えたらいい。僕は逃げも隠れもしませんから。」
ときっぱりと言い切ったら、しゅんと項垂れるように大人しくなった。
バスを降りてすぐのところに、交番があった。
偶々、巡回に向かうお巡りさんが外に出て来たところだった。
停留所でもない場所で、いきなりハザードを点けて停まったバス。
急停車に後続車のクラクションが響く。
何かと思って見た先に、バスから団子になるように、俺と痴漢と被害者の女のコが出て来て。
バスは後続車に煽られるように扉を閉めて走り去ってしまう…
何事かと慌てて駆け寄って来たお巡りさんに、
「痴漢の現行犯です」
と男を引き渡し。男は勿論、
「違う!やってない!」
と暴れたが、
「じゃあ検査してもらいましょうか、貴方の手には彼女の制服の繊維が残ってるだろうし、彼女の制服のスカートには貴方の指紋が残ってますよ。検査をしてもし何も出なかったら、僕のことを名誉毀損でも何でも訴えたらいい。僕は逃げも隠れもしませんから。」
ときっぱりと言い切ったら、しゅんと項垂れるように大人しくなった。