この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はじめの一歩
第6章 Piece of memory Ⅱ ー記憶の欠片 ー
「えぇと。被害者は、キミ?」
犯人を拘束しながら、お巡りさんが女のコに確認する。
コクコクと頷く女のコ。
「取り敢えず、話は中で。」
と交番に入り。
「キミとこの男性の関係は?」
女のコがふるふるとかぶりを振るから、俺は
「乗り合わせた乗客です。」
と言った。
「取り調べは付き合いますので、会社に遅刻の連絡を入れても良いでしょうか?」
お巡りさんがどうぞ、と言ったので、俺は携帯を出して、通勤中のトラブルで遅刻しますと上司に電話した。
お巡りさんは女のコに被害状況を確認しながら調書を取っていた。
涙目で、でもポツリポツリと話す彼女の言葉が文字で書きとられていく。
俺にもいくつか質問されて、彼女の制服の繊維や、犯人の手の繊維などを採取して、俺たちは解放された。犯人が今日これからどのように過ごすのかはわからない。スーツを着ていたし、多分サラリーマンなんだろうな。仕事とか、家庭とか。どうなるんだろうな。
犯人を拘束しながら、お巡りさんが女のコに確認する。
コクコクと頷く女のコ。
「取り敢えず、話は中で。」
と交番に入り。
「キミとこの男性の関係は?」
女のコがふるふるとかぶりを振るから、俺は
「乗り合わせた乗客です。」
と言った。
「取り調べは付き合いますので、会社に遅刻の連絡を入れても良いでしょうか?」
お巡りさんがどうぞ、と言ったので、俺は携帯を出して、通勤中のトラブルで遅刻しますと上司に電話した。
お巡りさんは女のコに被害状況を確認しながら調書を取っていた。
涙目で、でもポツリポツリと話す彼女の言葉が文字で書きとられていく。
俺にもいくつか質問されて、彼女の制服の繊維や、犯人の手の繊維などを採取して、俺たちは解放された。犯人が今日これからどのように過ごすのかはわからない。スーツを着ていたし、多分サラリーマンなんだろうな。仕事とか、家庭とか。どうなるんだろうな。