この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
はじめの一歩
第6章 Piece of memory Ⅱ ー記憶の欠片 ー
助けたはずが、こんな風に慰められるなんて、なんて情けないんだろう…

俺は鞄から汗拭き用のミニタオルを出してゴシゴシと顔を拭いた。

「…なんか、ゴメンね。逆に気遣わせちゃって…ありがとう。」

吉田さんからコーヒーを受け取って、一口飲んだ。思ったより喉が渇いていたみたいで。
コーヒーがすごく美味しく感じた。

「あの、連絡先…」

吉田さんは携帯を握り締めていた。

「お礼とか、別にしてもらうつもりないから。これでチャラにしよう?」

俺は、コーヒーの缶を目の高さまで持ち上げる。

「そんな! それじゃ私が困ります! 助けてくれた恩人の連絡先も聞かずに別れたら、お母さんに怒られちゃう…」

「……そっか。じゃ、取り敢えず、教えるけど。本当に、気にしないで…」

親御さんの手前、と言われたら断るわけにもいかず、連絡先を交換した。
彼女の携帯を聞いたのは、連絡するとしたらこの携帯からする、ということだったから。
知らない番号からかかっても基本スルーの俺は、そこも聞いとかないといけなかった。

その日はそこで別れ、お互い会社と学校に行くことにした。
/166ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ