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はじめの一歩
第6章 Piece of memory Ⅱ ー記憶の欠片 ー
翌年清美ちゃんは高2になる。
夏休みなんかの長期の休みには、清美ちゃんはかなり本格的にバイトをしていて。
お父さんが居ないって言ってたし、きっと苦労してるんだろうな、としんみりはしたけど、一方の俺は盆正月もあってないようなもんだし、時間を持て余す高校生に寂しい思いをさせるのも可哀想だから、彼女が忙しくしてくれてるのは、ありがたい話だった。
その年のクリスマスにも、俺はアクセサリーをプレゼントし、清美ちゃんからは手編みのマフラーと帽子を貰う。
スーツにも使えそうなシンプルなリブのマフラーと、お揃いの帽子。色は深いグリーンに、チラチラとオレンジやネイビーなんかの違う色が混じったやつ。
社会人になって、一年てこんなに早かったっけな、と思うようになったけど。あっと言う間にその年も終わり、清美ちゃんは高校3年生になる。
夏休みなんかの長期の休みには、清美ちゃんはかなり本格的にバイトをしていて。
お父さんが居ないって言ってたし、きっと苦労してるんだろうな、としんみりはしたけど、一方の俺は盆正月もあってないようなもんだし、時間を持て余す高校生に寂しい思いをさせるのも可哀想だから、彼女が忙しくしてくれてるのは、ありがたい話だった。
その年のクリスマスにも、俺はアクセサリーをプレゼントし、清美ちゃんからは手編みのマフラーと帽子を貰う。
スーツにも使えそうなシンプルなリブのマフラーと、お揃いの帽子。色は深いグリーンに、チラチラとオレンジやネイビーなんかの違う色が混じったやつ。
社会人になって、一年てこんなに早かったっけな、と思うようになったけど。あっと言う間にその年も終わり、清美ちゃんは高校3年生になる。