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はじめの一歩
第6章 Piece of memory Ⅱ ー記憶の欠片 ー
高3になってから、清美ちゃんは浮かない顔をすることが増えた。
会話の途中にふと考え込んだり、溜息をついたりするようになった。

「どうしたの?なんか、悩み事?」

「…あ、いいえ、その、これからどうしようかなぁ…って…つい、考えちゃって…」

進路の問題か…

「進学のこと?良ければ相談乗るよ?」

「いえ、進学は、しないんです。お金ないし…ただ、住むトコがね…寮もホームも出ないといけないし…」

…寮は兎も角、ホームって何だろう…俺の怪訝な顔を見て、察したのか、清美ちゃんはハッとした顔をして。

「な、何でもないです!」

「部屋の家賃、滞納してるとか?」

「…違います…その…私…施設にいて…親のいない、子供の…普段は、寮にいて、長期休暇の時だけ、そこに住んでたんですけど…居られるのは、18歳までで。高校、出たら…寮だけでなく、そこも出ないといけなくて…」

「…施設って…どう言うこと…?お父さんだけじゃなく、お母さんも、もう居ないの?」
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