この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
はじめの一歩
第6章 Piece of memory Ⅱ ー記憶の欠片 ー
一度離した身体を、再び強く抱き締める。

「…辛かったね…よく、頑張った…さっきは、頼れなんて怒鳴ってごめん…こんな話、今するのも辛かったろ…ありがとう。…高校、卒業したら、すぐ、ってワケには行かないけど…結婚しよう」

「昌幸さん…」

清美ちゃんの目が、熱く潤んで俺を見る。
その目に吸い寄せられるように、深いキスをした。



当面の問題は…来春までに、俺がワンルームから引っ越せるかどうか、だ…流石に6畳ひと間の部屋に2人で住むのは無理があるし、かと言って通勤エリア内で、今より広い部屋を探したり引っ越したりってなると、ちょっと、厳しい…いや、バスを使わない電車通勤で考えるなら、郊外にすれば、そこそこの家賃の部屋がある。ただ、そんな遠い物件をいつ見に行くか、なんだよなぁ…そして何より、両親にどう説明するか、だ…
ちょっと困りながら溜息を隠した俺に、清美ちゃんが嬉しそうに笑う。

「嬉しい…ありがとう。ずっと、自分の立場が不安定で、不安しかなかったけど…その、先の展望があれば、それまでの生活はなんとかなると思います。」

「大丈夫?」

清美ちゃんはコクリと頷いた。
/166ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ