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はじめの一歩
第2章 トシシタのオトコのコ
昼の休憩時間、デスクに戻る前に、飲み物を買おうと思って喫煙室に入ると、宮本さんが誰かと喋っていた。
僕はぺこりと頭を下げる。
「お、谷口。お前も吸うの?」
僕はぶんぶん、と首を振った。
「吸いませんけど、禁煙室、女性でいっぱいだからなんか入りにくいし。それとこの自販機のジュースが好きなんです。」
宮本さんはふぅん、と興味なさそうに呟き、煙草の灰を灰皿に落とす。
「宮本さん、煙草吸われるんですね…知らなかったです」
「だいぶ減らしたからな。でもまだ食後と呑んだ後だけは欲しくなる。嫁にはやめろって言われてんだけどな。」
宮本さんが肩をすくめて自嘲的に笑う。
「そうなのか?」
宮本さんの横に居た男性が口を開いた。
ここに居るってことは社内の人なんだろうけど、総務部・経理部のフロアでは見たことない顔だ。
この人もカッコいい、んだけど目つきが鋭くてシャープな印象。
宮本さんよりも背が高くてガッチリした感じだから、威圧感がハンパない。
上の階の営業部の人かな?
僕はぺこりと頭を下げる。
「お、谷口。お前も吸うの?」
僕はぶんぶん、と首を振った。
「吸いませんけど、禁煙室、女性でいっぱいだからなんか入りにくいし。それとこの自販機のジュースが好きなんです。」
宮本さんはふぅん、と興味なさそうに呟き、煙草の灰を灰皿に落とす。
「宮本さん、煙草吸われるんですね…知らなかったです」
「だいぶ減らしたからな。でもまだ食後と呑んだ後だけは欲しくなる。嫁にはやめろって言われてんだけどな。」
宮本さんが肩をすくめて自嘲的に笑う。
「そうなのか?」
宮本さんの横に居た男性が口を開いた。
ここに居るってことは社内の人なんだろうけど、総務部・経理部のフロアでは見たことない顔だ。
この人もカッコいい、んだけど目つきが鋭くてシャープな印象。
宮本さんよりも背が高くてガッチリした感じだから、威圧感がハンパない。
上の階の営業部の人かな?