この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
はじめの一歩
第2章 トシシタのオトコのコ
「 ンなワケあるか。係長になったって 昇給なんてスズメの涙だっつの。それよか正社員一人分の稼ぎが無くなっただけ家計への打撃が深刻だよ。」

「そりゃそうか。あ~もうそういうの聞いただけで結婚とか無理だ」

隣の人が身震いするように首を振る。でもニヤ、と笑いながら、

「久々に呑み誘おうかと思ったけどその調子じゃ無理そうだな。じゃあさ、今度の休み嫁さんと一緒にウチ来るか?昼間のウチ呑みなら固いことも言わねぇだろ。」

「別に良いけどお前ん家行ってどうすんの?デリバリーピザと乾きモンで呑むとか大学生じゃあるまいし。そもそもエミ呑めないじゃん。車も運転できんしハンドルキーパーにもならんわ。」

「最近さ、簡単なつまみ作るようになったんだ。あと餃子くらいなら作れる。」

「マジで?」

「ん。だからたまには外メシもいんじゃね?まぁ嫁さんがいやじゃなかったらの話だけど。」

「聞いてみるわ。しっかしお前が料理ねぇ…」

「一人暮らし10年だ。いい加減惣菜にも飽きが来てさ。」

「まぁそりゃわからんでもないな。俺も結婚した理由はそれが一番大きいし」

すごく砕けた話しっぷりで、仲がよさそうだ、と思った。
僕はいつまでもそこに居るのも何なので、頭を下げて喫煙室を出た。
その時宮本さんと話していたのが、宮本さんの同期で、営業部の北川さんという人だということはかなり後になってから知った。
/166ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ