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はじめの一歩
第2章 トシシタのオトコのコ
それからしばらくして。
総務部・経理部合同の、新入社員歓迎会があった。
宮本さんは奥さんの体調が、と言って乾杯だけ参加して少し僕の話を皆にしてくれて、30分程で帰ってしまった。
僕は程々にお酒は飲めるタチだから、歓迎の杯でいい気分になって、一次会を終えた。
二次会の店に移動する時、経理部の山下主任と一緒になる。
「山下さん…」
「谷口くんも二次会参加?」
「ハイ。特に早く帰らなきゃいけない理由もないですし」
「んじゃ一緒に行こっか?」
山下さんは、先輩だけどとても面白い。新入社員の僕なんかにも、すごく優しく接してくれるし。話し方が可愛い。顔立ちは大人っぽくて、キレイ、けど実際幾つかは知らないから、その容貌が年相応なのかどうかは判らない。
女性に歳を聞くのも失礼だというし。
店まで一緒に歩きながら、色々話した。お酒が入って気が大きくなってたのもあるんだけど、そこでつい、
「山下さん、彼氏は居ますか?」
と聞いてしまった。のみならず…
総務部・経理部合同の、新入社員歓迎会があった。
宮本さんは奥さんの体調が、と言って乾杯だけ参加して少し僕の話を皆にしてくれて、30分程で帰ってしまった。
僕は程々にお酒は飲めるタチだから、歓迎の杯でいい気分になって、一次会を終えた。
二次会の店に移動する時、経理部の山下主任と一緒になる。
「山下さん…」
「谷口くんも二次会参加?」
「ハイ。特に早く帰らなきゃいけない理由もないですし」
「んじゃ一緒に行こっか?」
山下さんは、先輩だけどとても面白い。新入社員の僕なんかにも、すごく優しく接してくれるし。話し方が可愛い。顔立ちは大人っぽくて、キレイ、けど実際幾つかは知らないから、その容貌が年相応なのかどうかは判らない。
女性に歳を聞くのも失礼だというし。
店まで一緒に歩きながら、色々話した。お酒が入って気が大きくなってたのもあるんだけど、そこでつい、
「山下さん、彼氏は居ますか?」
と聞いてしまった。のみならず…