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はじめの一歩
第5章 Piece of memory ー記憶の欠片ー
これが、他の3人だったら。
私は間違いなくスルーした。
でも、ユキムラジュンイチだったから。
いちばんフツーっぽかったから。電話番号くらいなら、いいかな、って思っちゃった。
こんなとこで目立つのも嫌だし。
「静かにして!他の子に勝手に教えたりしないでよ?」
ひったくるようにメモを奪い、携帯を掛ける。
ユキムラジュンイチが手に握った携帯が震えた。
「やった!ありがとうございます!絶対また連絡しますから!」
嬉しげにガッツポーズをして、屈託のない笑顔を残し、ユキムラジュンイチは離れていった。
その後も、沢井さんと滝本さんが、3人に囲まれる感じで、何かとつきまとわれたけど、大学生グループは日帰りだったみたいで、夕方には別れた。
私は間違いなくスルーした。
でも、ユキムラジュンイチだったから。
いちばんフツーっぽかったから。電話番号くらいなら、いいかな、って思っちゃった。
こんなとこで目立つのも嫌だし。
「静かにして!他の子に勝手に教えたりしないでよ?」
ひったくるようにメモを奪い、携帯を掛ける。
ユキムラジュンイチが手に握った携帯が震えた。
「やった!ありがとうございます!絶対また連絡しますから!」
嬉しげにガッツポーズをして、屈託のない笑顔を残し、ユキムラジュンイチは離れていった。
その後も、沢井さんと滝本さんが、3人に囲まれる感じで、何かとつきまとわれたけど、大学生グループは日帰りだったみたいで、夕方には別れた。